みんなのレビューと感想「[小説]私、ざまぁをするはずだったんですけど…!～悪役令嬢の娘ですが、何故かヒロインの息子に溺愛されています～」（ネタバレ非表示）

ネタバレ レビューを表示する

主人公のルチアが復讐しようとしたけど失敗して逆にヴァレリオに丸め込まれるという
この作者さんにしては安易な話かと思いきや
人の欲望や思惑をごちゃ混ぜにして誰が1番自分の思い通りに幸せ（？）を掴めるか競走してみました！
…みたいな話だと思いました(笑)
ルチアは愛だの恋だのでひとりの女性に執着した男たちが自分の思い通りに愛する人（ルチアの母）と一緒にいたいと画策した結果に巻き込まれてしまったんだな、と。
そして、ルチアの母は全てお見通しで旦那の策に乗っかってたと…それが自分の幸せだから、と。
でもそれ、ホントに子供（ルチア）を愛してました？って思わずにはいられない…
さらには公爵夫婦もヴァレリオも結局はルチアを利用しようとするから、そういう点ではルチアが可哀想だけど…まぁ、結果ヴァレリオもルチアを好きになりルチアも自分の意思でヴァレリオを好きになるからそれはそれで良かったのかな？
後味の悪さはあるけれど、色んな人の要素を織り交ぜながら最後はキレイにまとめる作者さんはすごいと思いました。