【ネタバレあり】心を殺す方法 単行本版のレビューと感想

義兄弟に感じる何かが…

親の再婚で義弟となった光は、その類まれなる容姿から周りの目を惹き付けてしまう。それが故に、、心を殺してしまった…ということなのか？

天使が悪魔に

最初は天使だと思ってた義弟が、どんどん悪魔になっていく。友達の彼女が自分を好きだと告白してきて、その場に友達が居合わせてしまって自分は人を不幸にする存在だと。そんな悲しみの中お義兄さんにだけは甘える事が出来、欲求を抑えられず。悲しく切ない感じがしますがその矛先が異常な執着、独占欲となっていくと明るい未来が見えないですね。

性犯罪者の被害者が性犯罪者産んでる系

光が理解できない人いたけど、読み落としてませんか…
母がシングルの時家のお手伝いの女性に子供の頃から悪戯されて学校でも先生にセクハラされまくってますよね。
自分は光が性犯罪者が加害者になるわりと典型的パターンのちょっと可哀想な子だと思いました。
小・中時代でやられたらまあ病みますわ、
やられたことないから深く理解はしてあげられないけどだから1人落ち着ける春樹に異常に執着したんかなと？
どっちかつーと母と父のの方がやばい。一番理解不能ですね。
ちょっと可哀想かもと思いますが、育児ダメ過ぎますね。
何一つ見てないんでしょうね子供のこと。
母も気使ってるように見えるだけで対応がめっちゃダメなパターン。
一番可哀想で良い人は英さん。
かなって思った。

タイトルからも重く切ないです。光の孤独と春樹に対しての執着に引きつけられました。お互いが救いになったラストは依存でもあり愛でもあるのでしょうか

なんやかんや

イヤイヤ言いながら流されていってる気がすると思っていたのですが、あの悩みようというか憔悴しきった感じからすると…

あーあ

英さんと結ばれてほしかったなぁ…
最後まで読むんじゃなかった…

弟の愛情がこんな形でしか表現できない悲しさと、兄が何故受け入れてしまったのかという疑問を持ちつつ読み進め、結局は離れられない関係になる結末は納得しつつも、もっと違う形でハッピーエンドを期待した。

幼児期のトラウマを持つ光が、義兄の春樹に惹かれて執着し力づくで自分のものにし春樹を精神的にも社会的にも壊して、それが家族にも知られて、という韓国ドラマか昼ドラか？という展開。最後までハッピーエンドではない。沼る人は沼るらしいけど、最初から読まないほうがいいと思う。

見た目だけで多くの女性からアプローチを受け「本当に自分を愛してくれる人」を求めた光。やさしい義兄の春樹に惹かれていく。ここまではわかる。だけど、「体をつなげたら心も自分のものになる」と信じて春樹をとにかく壊し続けるのは、理解できない。光も先輩も義母も、嫉妬たっぷり。最後は無理やりハッピーエンドっぽくしてるけど、気持ち悪くなる話でした。

もやもや、すっきり？

再婚した連れ子同士のお話です。最後はそうするしかなかったのか、なるべくしてそうなったのか、読んだ後はもやもやしたようなすっきりしたような。何回も読んで考えたくなるお話でした。先輩に幸せになって欲しい！