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みんなのレビュー

5.0

2024/05/26 21:12 NEW

地獄にあっても幸せであれる程の愛の記憶

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高尾滋先生の作品はコミック化している物は全て拝読していてどれも大好きなのですが、そうなるきっかけとなった作品がこちらでした。
花とゆめ連載当時から読んでいたのですが、こんなにも深い情がこの世に存在するのかと、当時中学生だった自分はそれまでの自分の人生における物事への理解の範疇を超えた内容に驚嘆しながら読んでいた記憶があります。
特に最終章にかけての主人公二人のやり取りは今読み返してもバスタオルが絞れるくらい泣けます。
物語の作り込みという面で語らせて頂いてもやはり素晴らしく、詳細な近代日本史や美しいゲーテの詩、最初の方で歌われた鉄道唱歌から最後の愛宕山での別れのシーンなど、深い知識がさらりとふんだんに盛り込まれていて、物語は知識に裏打ちされて深みを増すものなのだと学んだものでした。
あれから20年近く経って外国生活なども経てみて再読すると、更に胸にせまる描写が多く感じられます。
異国人差別、階級差別、北アフリカ戦線…。
隣に想い人はいなくても、その記憶があればどこであっても意義をもって戦える。地獄であっても幸せでい続ける事ができる。
それは途方もない愛の形だと思います。
この作品に出会えた事は、私の一生の宝物です。

by げらしめんこ
- 0
5.0

2018/10/04 22:37

昔、少女だったころに見てとても胸がしめつけられたのを覚えていました。
大人になってまた先日読みたくなり読んでみましたが
さすがに素晴らしい作品でした。

愛とゆう形をとても考えさせられる作品です。
愛にも沢山の形がありますが、、

大正時代駆け抜けたあの懐かしい景色、、

主人公の光也が祖父、慶光の変えたかった過去を変えるために大正時代へタイムスリップ！
タイムスリップ話し好きな私からしたら大好物です！
そこで出会った仁と言う少年

タイムスリップネタは最後は別れるか結ばれるはいろいろお話しがありますが
この、お話しはハッピーエンドなのに涙なくしては見れない切なくて優しいそれぞれの愛の形が感じられました。

大人になって読んで良かった、私の大切な宝物です。

是非読んで欲しい名作だと思います。

by エミリオカトレット
- 8
5.0

2021/02/05 8:33

美しく切ない！

大正時代へタイムスリップ、魅力的な人物との出逢い、ミステリー、大正ロマン。
どれも素晴らしく美しかった！

良い時代と諸手を挙げて言えないのが分かっているだけに、終始一貫して流れる切ない空気感。

現代に戻るシーンは本当に辛いけど、それでも美しく、感動的。

耽美でありながら純粋無垢な二人。

違う結末の”アナザーバージョン“も読みたい！

by ジェット吉
- 2
5.0

2019/06/01 8:28

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大好きな漫画を挙げよと言われたら、真っ先に頭に浮かぶ漫画。
タイムスリップもので、こんなに整合性の合う漫画もそうないのでは？
無駄も不足もなく、キャラも皆魅力的。
胸を打つ名言もたくさん。
ラストは涙なくして読めないが、読後にこの漫画に出会えたことに感謝すること受け合い。
そのくらいおすすめの作品。

by 匿名希望
- 3
5.0

2022/12/09 18:42

タイムスリップ

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祖父の無念を聞いた主人公・光也が、階段で足を踏み外したことにより大正時代にタイムスリップする。
祖父の若かりしころにそっくりな光也は、そこで祖父の無念を果たすことに。
現代とのギャップや複雑な人間関係に巻き込まれながらも奮闘し、光也も自身を見つめていく。

幼い頃に誘・・拐された光也を心配するあまり、行き過ぎた過保護の母親にも注目です。

by 芙蓉ふよう
- 0