[小説]君が僕を
- タップ
- スクロール
あらすじ
商店街の神様“恵まれさん”は中学三年生。私の街のショッピングセンターに新しくやってきた商売繁盛の神様“恵まれさん”は、中学三年生の女の子。しかも私のクラスに転入してきた。気になる…気になる…好きになる? 春を待つ街に咲く百合物語をあなたに。※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
巻数一覧/本編購入
-
よりによって私が百合展開?でも止まらない。遺産を食いつぶして生きている自称芸術家の父はとんでもない変わり者で、ある日私の家に押しかけてきた女子大生(巨乳で、AV女優みたいな分厚いメイク!)の溝口れのあと突然結婚してしまった。さらに、私とその“継母”れのあ二人を家に置き去りにして、なぜか沖縄へ移住! れのあはれのあで金目当ての結婚だったから、特に文句も言わない。二人とも、何考えてるの、まったく。そんな中、れのあが私に軽く提案することには「春休みに沖縄まで会いに行っちゃおう!」 一応賛成だけど、真名をどうしよう。真名は私のクラスメイトで、街のショッピングセンターの商売繁盛の神様“恵まれさん”をやっている。そして私は真名の“執事”をやっているので、いつも傍にいて、いろいろと世話を焼かなければならない。……そうだ、いっそのこと、真名も連れて行ってしまおう。私と真名は父には内緒でつきあっているのだ。いつもは真名の部屋でこっそり逢っている。父の目を盗み、れのあには口止めして、南の島のホテルの部屋で二人きりで昼も夜も過ごすのだ――少女と少女の愛が次第にエスカレートする、最先端詩的百合小説!!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
-
真名がいた間、弱いのはいつでも私だった。真名は姿を現すと、野良猫にでも近づくようにゆっくりと近づき、右手の人差し指を持ち上げ、まるで指紋を見せるかのように私の目の前に差し出した。私は左手の人差し指を、真名の指に重ねた。真名は野生動物のように微笑んだ――。真名は街のショッピングセンターの商売繁盛の神様“恵まれさん”をしている。私は“恵まれさん”の“執事”。私は真名を愛することに日々を費やしている。一学期が始まって、父が沖縄から家に帰ってきた。そして真名と鉢あわせをした。父に真名との関係をすべて打ち明けると、父は真名にこう尋ねた。「将来なにになりたい?」変化の兆しが表れたのは六月末。真名がなんと、“恵まれさん”を引退すると言いだした。それは、真名が、この街を去ってしまう日が近づいているということでもあった。“恵まれさん”を引退した彼女は、とうとうお金に触れるようになってしまう。とたんに、彼女の外見と行動にも変化がみえ始め、私は動揺する。そんな私と真名の目の前に現れたひとりの少女――それは私よりも昔、真名の“執事”を務めていた縁だった――。耽美、哲学的百合小説。堂々の完結。「君が僕を」のメッセージがいま、解かれる。※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
入荷お知らせ設定
?機能について入荷お知らせをONにした作品の続話/作家の新着入荷をお知らせする便利な機能です。ご利用にはログインが必要です。
みんなのレビュー
この小説へのレビューはまだありません。
同じ作家の作品
Loading
関連する作品
Loading
みんなが読んでるおすすめコミック
最近チェックした作品
>Loading