機会があり、ここで購入する前に単行本全巻を買ってしまいました(ごめんなさい)。
はっきり書きます。間違いなく、好き嫌いの分かれる作品です。
私自身は、この作品は「奇跡の産物」であると思っています。同じ感動に浸れる作品を連打で描けるなら、唯一無二の天才であるとすら思えます。
心理描写は一見雑なようで、特に主人公とヒロインに関しては過剰なほどに丁寧であり、命の「軽さ」をここまで肌で感じることができた作品には、私は出会ったことがありません。
審査する人がもし違えば、この作品は世には出されずお蔵入り、良くて同人誌止まりだったでしょう。
見る人によっては、過激なことを適当に描いて遊んでいるようにも見えるでしょうが、実質、というより本質は、その真逆に位置する作品です。
理解ができなくても少しでも興味が持てたなら、理解できるまで繰り返し読むことをお勧めする作品です。
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5.0