[小説]半熟卵のエンジン
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あらすじ
大学受験を控えて勉強に追い詰められた「おれ」のささやかな楽しみは、普段は喧嘩ばかりしている姉ちゃんが作ってくれる、美味しい夜食だった。豚丼にのってふるふると揺れる半熟卵は、未来を予感してふかす、僕のエンジンのようで……。表題作「半熟卵のエンジン」ほか、だれかに話すほどでもない、でも、自分にとっては大切だった場所、記憶――。青春時代の、触れたら壊れてしまいそうなエピソードを丁寧に扱った、短編集。
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