4.0
2編だけお気に入り
表題作「やじるし」:この話が一番好きです。攻めが受けを利用して苛めてるようで、本当は受けのことが好きで好きで堪らない。
攻めが「あいつは俺が好きで俺の言いなりで~」って友達に話すけど、それはノロケじゃーん!
攻めが受けに、パピコ半分あげて「機嫌直して、な?な?」なんて言っててさ~、実は攻めの方が受けの顔色見てるんですよね~!
あと、現在進行の話と回想シーンとが入り乱れているんですが、それが全然読みにくくないんです。上手いわ。
そして最初のタイトルが入ったコマを見事に伏線回収したラストシーンは秀逸です!シャツごしのキスももーすっごいカワイイ!この話はすっごく好きです。
ひきずる音:アルプスの少女ハイジとクララがやや歪んでるみたいな話。レビューの評価は高いですが、私はイマイチでした。先の展開が読めるし、ホラーチックな絵が大袈裟だな~と思ってしまって。そして最後の方はやたら説明的セリフが続く。先の読める展開なのにそんなに説明しなくていいよ、と思う。
だいたい、小説じゃなくて漫画でしょ。漫画なら絵で表現して欲しい。
そして疑問なんだけど、車の事故で「原形をとどめない」くらいになった足が何故完治するんでしょうね?矛盾してませんか?
「ひきずる音」って題名の付け方は上手い!と思うけど、その割に「音」の表現が少なかったな。
電車:私自身が電車通学で×漢にはものすごく嫌な目に何度も合わされたので、キツくて途中で読むの止めました。
歪みはじめ:エロいです。見事私の×癖にはまりました。
先生と生徒ものなんですが、先生の方が若いイケメンじゃなく、朴訥とした中年の男で、そこが生生しくてぐっとくる。
特に、やばいっすよー!って私が思うシーンが、生徒が髪を切るシーン。
先生に誘惑されて「前髪短い方が似合う」と言われ、生徒は自分の前髪切るんですが、自分で切らないで、母親に切って貰うんです。生徒は母親とは不仲だったのに、コミュニケーションを取るわけです。
教師にセクハラされたきっかけで生徒の家族関係がちょっと上手くいっちゃうんです。
こんな展開、よく思いつく。歪んでますよ、ほんと(褒めてます)。
そしてエロシーンのエロいこと。冴えない先生が見事エロメンに変身。最高です。
ああ、もう制限字数になっちゃいました。他のお話しは別のレビュー読んで!
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