[小説]RIGHT×LIGHT
- タップ
- スクロール
あらすじ
「だーれが、幽霊女ですって?」全寮制の学校に転校してきた中学三年生の啓介。彼は右手でコインを消す不思議な手品が得意で、クラスでも一目置かれていた。しかし実は、握ったものを本当に消してしまう魔力を宿していたのだった…!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
巻数一覧/本編購入
-
壮大なるクライマックスへと向かい始める!『お兄ちゃん、大丈夫だよ。あたしたちなら――大丈夫。きっと全部、取り戻せる』僕の胸の内側から由衣の声がする。――ああ、そうだな。僕は右腕の手首に嵌った銀色の腕輪を撫でて、心の中で由衣に答える。ここには由衣がいる。《魔狼》を御する、《魔銀の鎖(グレイプニル)》の力を持った僕の妹が。「啓介くん……」そして、隣にも僕を支えてくれる人がいた。僕の左手にそっと絡められる柔らかな指。肩までの艶やかな黒髪を揺らし、透けるような白い肌の少女。「私、守るから。今は啓介くんの方が強
-
長き物語がいよいよ終結する!!「へ……? 夢?」 僕の記憶は、アリッサを覆い隠した緑の蔦が迫ってきたところで途切れた――。そして再び瞼を開くと、そこにはアリッサの姿も未由の姿もなく、ただ懐かしい町――故郷の奈波の景色がどこまでも広がっていた。そのなかにぽつりと由衣だけが居る。「この町は、お兄ちゃんの見てる夢。でも、ただの夢じゃないよ。異界の天使が創り出した「幸せな世界」。光る葉に願った人たちが見る幸せな夢」 僕は思い出す。三年前の海難事故こそが僕の最大の不幸だった。だからいま目の前には事故が起こらなかった
-
僕の妹は神様だ。最近そういう存在になった僕の妹は神様だ。 つい最近、そう呼ばれる存在になった。こんなことを言うと大抵の人間はつまらない冗談だと笑うだろう。あるいは僕の瞳が本気だと気づいて、そそくさと逃げて行くかもしれない。僕だって他人がそんなことを口にしたら、同じような反応をすると思う。だから周囲に自ら吹聴するような馬鹿な真似はしない。だけど、これは事実。誰も信じてくれなかったとしても、本当のこと。 かつて海難事故で命を落とした妹・遠見由衣は――二週間ほど前、色々あって神様になった。この「色々」な事情は、
-
陽名の真剣な愛の告白に、啓介は……。「あなたのことが好きです。わたくしと付き合ってくれませんか?」陽名から真剣な愛の告白を受けた啓介は、≪方舟≫から帰ってきたら必ず返事をすると彼女に約束する。今回の≪方舟≫行きの目的は、アリッサの弟子となった英里香を≪箱庭≫のヴェルに引き合わせること。母・ヴェルとの10年ぶりの再会に胸を躍らせながらも、緊張の色を隠せないアリッサ。そんな彼女の背中を押してやるようにして≪箱庭≫へと入った啓介だったが、そこである人物から衝撃的な言葉を聞かされることになる……。交差する“日
-
世界の終わり。邂逅するかつての宿敵。英里香が世界に“おしまい“をもたらす――。 その不穏な言葉を耳にした啓介は、真意を探るため彼女との接触を図る。 そのころ英里香は、怪しい黒服の集団に追われている人物を助けようと彼らの後を追っていた。そこへ合流した啓介は、英里香とともに黒服たちを撃退。彼らが助けたその人物、それは魔術結社≪群れ≫の党首・エノク=ケトルだった。 偶然にもかつての宿敵と邂逅を果たした啓介は、エノクから、一千年前に世界を本気で終わらせようとした魔術師レストタクト=エンデの逸話を聞かされることに
-
恋と魔術の物語「R×L」シリーズ完結!伝説の大魔術師ヒース=ストーリングが目を覚まし、倉野英里香を殺しにやって来る……。ついに明かされる世界の“おしまい“の正体と、ヒースの妻・エリカと英里香の関係性。世界の終焉を回避するには“おしまい“をもたらす鍵・英里香をこの世から抹殺するしかない。だが、啓介は父・倉野正行と共に、英里香を守ることを決意。その選択はすなわち、世界を滅ぼすことと同じ。アリッサ、未由たちはそれぞれの意志で、ヒースの側につく者、啓介の側につく者、中立の立場を守る者とに分かれ――そしてついに
入荷お知らせ設定
?機能について入荷お知らせをONにした作品の続話/作家の新着入荷をお知らせする便利な機能です。ご利用にはログインが必要です。
みんなのレビュー
この小説へのレビューはまだありません。
同じ作家の作品
Loading
関連する作品
Loading
みんなが読んでるおすすめコミック
最近チェックした作品
>Loading