あらすじ

君には僕を満足させる義務がある。そう、何度でもだ――小さな嘘がきっかけで剛腕で名高い億万長者のアダム・ソーンの命令に従わざるを得なくなったジャスミン。いくら仕方がないことだったとは言え、それでも最も卑劣な手段でアダムを騙していたことには変わりない。彼がどんなにひどいことをしようと、私にはそれを責める権利はないんだわ…。ジャスミンはアダムに命じられるがまま身ひとつで彼の自家用ジェットに乗り、ホリデーシーズンのウィーンを訪れるが…!?

みんなのレビュー

1.0

2017/07/17 1:16

リサーチ不足❗️

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残念ながら、この作家さんは実在の場所の位置関係や建物の配置等のリサーチが全くなっていません❗️

ホーフ・ブルクのファサード前にマリア・テレジア像はありませんし、向かい合って建つ対の建築である美術史美術館と自然史博物館の前にはクリスマス・マーケットは立ちませんし、馬車が通ることもありません。
そして、マリア・テレジア像はこのふたつの建物の中庭の真ん中にあるのです。
その気になれば、このくらいのことは資料がいくらでもありますし、調べられる筈です。
なのにここまでは大きな間違いをしているのは、ウィーン好きには侮辱以外の何モノでもないということです。

別のところで読んでのレビューなので申し訳ないのですが、本当に腹が立ったので書かずにはいられませんでした。
漫画と言えど、描く以上は実在の場所に対してのリアリティは絶対に必要です。
プロなら、プロらしくして欲しいと、ストーリーよりもそちらに気を取られました。

ま、ハーレクインですから、この程度と思って読まないといけないレヴェルのストーリーであることには違いありません。
主人公も相手の彼も馬鹿すぎておもしろくないのです。
大体、自分の力でのし上がって来た起業家が、高々遊びで引っ掻けた女のコネをそこまでアテにするのか疑問です……。
そんなあってなきが如くコネをアテにするくらいなら、もっと自分で確実なコネを探すと思いますよ？

こういうところがハーレクイン作家の安直すぎて面白味のないストーリー展開の悪いところなんですけど……。
今回はそれ以上に作画担当の漫画家さんのリサーチ不足が酷かったですね。