空と海のあいだ
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あらすじ
昭和18年、太平洋戦時下の信州、長野が舞台。貧乏ゆえの家庭の事情で、16歳にして、一度も会ったことがない十和田一臣(トワダカズオミ)のところに、東京から嫁ぐことになった美津子。ところが意外にも十和田に温かく迎え入れられ、やがて初めて人を愛することになった…。めでたく愛の溢れる結婚生活をスタートさせるが、戦況が悪化。そして、教師の一臣の下にもついに赤紙が届いた…。
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みんなのレビュー
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儚く美しい
明日はどうなるのか、生きているかさえも分からない。そんな毎日の中だから、こんなにも美しい物語が生まれるのだろうか。
今はこの頃と比べたら、恐ろしく便利で、恵まれた時代なんだと思います。けれど、心はこの時代より乏しくなっているのかもしれない。
1人の男性を一生かけて、愛する。きれいごとだけでは生きていけないけれど、美津子のようにキレイな心で、ありのままの自分を愛されて。
今の時代の方がずっと良いはずなのに、全身全霊で愛し愛されるこの2人がどこか羨ましくもあるのです。
私も身近な人を大事にしたい。当たり前の日々に幸せを感じたい。
戦争のこと、昭和の時代背景、当時多かったであろうお見合い結婚、学校に通える幸せ。
たくさんのことが学べる漫画です。
最後に、なんと言っても絵がキレイ。一臣さんが、イケメン。儚く美しい、悲しいけれどキラキラとしたお話です。by 匿名希望- 5
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4.0
ネタバレ注意です。
戦争モノの作品といえば、
実際の過酷な体験談に基づく話や
いかに悲惨で
むごいことがあったのかを
後の世に語り継ぎ、残すイメージがある。
このマンガは
おそらくそれらとは作風が異なる。
あくまで
創作として読むのが前提で
少女漫画というジャンルから
はみ出さない範囲で表現は抑えてある。
でも戦争によって奪われたもの、
失われたものがあるということが
痛いくらいに切なく哀しく伝わってくる。
戦争の犠牲になったのは
尊い命だけではない。
愛する人との未来だった。愛する人の笑顔だった。
平凡な日常だった。
誰かと一緒にいられる時間だった。
誰かと交わすはずの会話だった。
美律子はおばあちゃんになるまで生き抜いた。
自分の生涯を全うした。
そしてやっと会いにきてくれた一臣。
美律子にとっては
最大のご褒美だと思う。
やさしい人こそが
本当に真の強い人だと
思わせてくれる作品。
髪型や衣装など、たまに
ツッコミを入れたくなる部分もある。
でもそんなの関係ねぇ~というくらい感動でした。by ツツピィー- 4
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5.0
とにかく最後まで読んで欲しい!
涙無しでは読めません。まさに純愛。時代に翻弄されて平凡に暮らすという事すら叶えられなかった若い夫婦。こういう時代があったこと私達は忘れてはいけないと思った。一臣さんの出征中の出来事を見ると、アメリカじゃなくて日本の中に本当の敵は居たんだと。酷い扱いを受けてて悔しかった。美津子と一臣さん、2人が想いあっている気持ちに涙が止まらなかった。美津子に恥じないように生きたいと心を捨てなかった一臣さんの強さ、美津子の1人で子供を育てて生きていく強さ。とにかく最後まで読んで欲しい名作だと思います。
by 匿名希望- 3
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5.0
ハッピーエンドだといいなぁ
泣きました!!! こんな結末 時代背景からすると予想できたけど 美津子の待つ家に どんな姿でもいいから おじいさんになっちゃった でもいいから 戦争から生還して帰って欲しかった。最後に魂は再会できたけど、思い出すと今も涙が・・・。一瞬 生還した人は? の部分があったので でも悪いヤツだったから 悔しかった。だったら先生も生還させてよ!!! って悔しかった。 戦争は人を不幸にするけど家族を守り先生の帰りを待つ美津子は幸せな人生だったかなぁ と
すごく感動しました。by 冴子ばぁば- 1
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5.0
恋の話だけでなく生死の話まで
歴史的事実をしっかりと押さえてあり、違和感なく夢中で最後まで読みました。いくつかのエピソードが祖父母達のことと重なり、色々と考えずにはいられなくなり、最後は涙が止まらなくなりました。
読み終わってからは、戦後80年について今まで以上に深く考える日々です。ちょっと考えさせられました。
切ない恋のはなしだと思って読み始めましたが、良い意味でずーんと心の奥に残る、少し悲しくもあり、苦い想いも残しつつも希望も見えるそんな作品でした。by etskato- 1
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