欲望の聖女令嬢テレジア
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あらすじ
激動のフランス革命期を、天性の美貌と才知を武器に、華麗に奔放に生き抜いたひとりの少女がいた――。18世紀のヨーロッパ。貴族ではないものの、スペインの裕福な家庭に生まれた美少女テレジアは、伯父と許されぬ恋に落ち、肉体関係をもってしまう。性の歓びに目覚めた彼女と、彼女の肉体に夢中になる伯父。だが、ふたりの関係は両親の知るところとなり…。フランス革命を終結させ、「熱月(テルミドール)の聖母」と呼ばれた実在の人物であるテレジアの、愛の遍歴が幕を開ける!
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ユーザーレビュー
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フランス革命を彩った一人
読み始めた時は誰だかわかりませんでしたが、後にタリアン夫人と呼ばれた人物でした。
マリーアントワネットとは別の視点でフランス革命を彩ったヒロイン。
身分違いの結婚に悩み、侯爵夫人として責務を果たそうと努力し、当時の貴族社会の退廃さにウンザリする等、今まで私が知っていたテレーズのイメージがガラリと変わりました。事実、男性遍歴も凄まじく、浪費家、目立つためだけに革命の女神を評した頭もお尻も軽い女と描かれることもが多かったので、意外と真面目だった彼女が、いずれ革命期の伊達女となっていく経緯が楽しみです。by 匿名希望- 11
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5.0
オススメです
作者さんは安っぽいエログロ作品も多いのですが、この作品は原作者がしっかりしてるのでとても読み応えがあります。冒頭のレディコミ風描写で全編を判断するのはとてももったいないです!
主人公は、フランス革命の進行の中で左傾化しテロルまみれになってゆくロベスピエール一派を一掃したテルミドールのクーデターの原動力となった、「テルミドールの聖母」と呼ばれる女性です。五総裁政府時代にジョゼフィーヌ、レカミエ夫人と並んで「三大美女」と言われた人でもあります。
何が一番驚くと言って、この時彼女は弱冠二十歳そこそこなんです!なのにこの知性、洞察力、勇気、行動力。
ほとんど奇跡です。
もう一つの見どころは、大革命以前の貴族階級の風俗や生活を詳しく描写している点です。
一見の価値ありです!by 弟橘- 9
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3.0
世界史に興味ない私ですが、主人公のことが気になり調べてしまいましたよ。この作品には生涯が描かれてはいませんが、ファッションリーダーとして社交界に影響を与える程の人物だったようです。少女時代から美貌に加えて聡明な頭脳を持つ彼女は、自分の価値を理解して才能を発揮しまくったのでしょうね。原作者さんにしろ漫画家さんにしろエロが代名詞みたいなものなので仕方ないかもですが、ナポレオンの逆恨みとか、晩年のビックリするほどの隠居的な生活とかも描いて欲しかったなと思います。でも彼女のエロ遍歴的には、この作品の表現で問題ないか(笑)
by 匿名希望- 5
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4.0
読んでみたら
あまり期待しない作品かな?と思ったら読んでみたら、面白かったです!章事に違う男性と関係を持つのでドキドキします!ちゃんと、ベッドシーンも描いてくれるので、いいです!あまり世界史に詳しくは無いですが、当時の暮らし?とか身分の苦しみや妻としての務めなど、勉強になります。歴史を少し勉強してから読むとかなり面白いかも?しれません。パリ社交界は、華やかですが光と闇がしっかり描かれていてそこも面白いし、欲望に忠実で羨ましいです(笑)
by 匿名希望- 4
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5.0
ベルサイユのバラだけで、フランス革命をちょっと知った気になってました。この時代の女性の立ち位置や生活がよくわかって面白いです。綺麗で賢く、男あしらいの上手さは天下一品。こういう人って同性からも好かれるんだよなぁ。男に媚びてるわけじゃないから。時代に翻弄されて辛いめにも合うけれど、決してくじけることなく立ち向かうヒロインがとても魅力的でした。
by 匿名希望- 5
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5.0