花のようなリリベット

  • 完結

あらすじ

深い森の中にあるサンドル学院の寄宿舎に暮らすエンジェルは子供の頃から繰り返し悪夢にうなされていた。這い寄る恐ろしい何かに怯えつつ、目をあけるとそこには美しい少女の顔。キリのように尖った牙に胸を刺され、痛みに悲鳴をあげながら目を覚ますのが常だった。一方エンジェルのルームメイトのアガサは奔放な少女で、夜な夜な学院を抜け出していた。ボーイフレンドと会うのを楽しみに出掛けた彼女のため、エンジェルはいつも窓を開けておいてあげていた。けれど朝になってもアガサは帰ってこなかった。そんなアガサと入れかわるように現れたのは、花のように美しい少女リリベット。その美貌に惹かれるエンジェルの心を見透かすように、リリベットはエンジェルを部屋に招き入れる。「あいたかったのよ、エンジェル。あなた…もう…わたしのもの…よ」思いもよらない言葉を囁きながら、リリベットはエンジェルを抱きしめ唇を奪おうとする。驚いて部屋に逃げ帰るエンジェルだったが、そこには姿を消していたアガサが戻っていた。ただあきらかに様子がおかしい、その理由もわからないまま、信じられないできごとが次々と起こり……。その他、短編ホラー漫画『あやかしの夜』を収録。

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みんなのレビュー

  1. 評価:4.000 4.0

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    百合物ホラー漫画です。

    わたなべ先生の作品は、百合物=女性同性愛を描く作品が多い事も特筆なんです。いわいるBL物(ボーイズラブ)が流行る前は、女性同士の恋愛を描いたものが多かった。それは読者である同性をストレートに意識した事と、百合物=レズビアンの世界の方が、男性の編集者が多かった時代は受けが良かったからです。これは面白いのですが、大抵ノンケ=異性愛の男性はBL物やゲイ向きの漫画には生理的に嫌がる人が多いのですが、女性の同性愛を扱った物に対しては好意的という事実があります。だから少女漫画の初期には、意外と百合物が多かったのですよ。このあと70年代後半になると、だいぶ事情が変わってきます。萩尾先生や竹宮先生などの””少年派””が台頭してきて、元祖BL物となる、少年が主人公になる作品が多くなったからです。少女漫画の歴史を知る上では、一読をおすすめする漫画です。

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