【ネタバレあり】帰郷のレビューと感想（14ページ目）

セリフが多くなくとも、色々考えさせられるお話でした。
自分は田舎出身で、地元にもこのような風習があったことを思い出しました。
独身で、出会う男性によって価値観も違い、自分の振る舞い方を改めて考えるきっかけとなりました。

視点で内容は変わる。

今回は美幸の視点で書かれている。
彼女が見た感じた視点で内容をまとめたもの。
マキの視点からなら又変わるだろうけど、「都会に出られなかった後悔で自殺した」なんてのなら作者はこの考え方に偏ってると言える。
美幸は作中に「勉強できなかったのも都会に行かなかったのもあなたが悪い」的な事を言う。それは学力至上主義そのものであり、自分の置かれた環境(親が貧乏)や親の考え方が違えば変わるので、「運が良かった」「環境(親の考え方や経済的観点)が自分に合った」だけ。
マキが田舎に住んだのもマキの考えであり、それを表すのは作中に有った場面で、美幸が１人参考書を読んでいる時、マキは楽しそうに知らない進学校ではない所の友達としゃべっている姿を見て複雑な心境を表していたのは、率直に美幸の羨ましさを表すと同時に、マキの選んだ幸せの一旦がかいま見れられるシーンでこの物語の確信を表してるように思う。
その後、幾度か「私そんな風に見られてたんだ」等の台詞はそれらを修飾させていると思う。

一つ感じたのは、美幸はマキが死んだのに余り悲しそうではないと感じた。
病気でも事故でも自殺でも、もう少し感情に起伏が有っても良いと思うが、ページ数と作風でこうなったのかと思うと、美幸が殺伐とし過ぎている様に見られて冷たく感じた。

これで読み切りでも良いが。田舎生まれ田舎育ちの私から見れば、マキがたどった人生もマキの視点から書いて欲しいと思う。

長くなったけど最後に、
田舎で女に生まれたことが不幸と思い込む様に書かれていたが、そんなこと無いんだけどねえ。
俺は田舎生まれ田舎育ちだけど、娘は都会に行って大学就職してるけど、やっぱり田舎が良いって帰ってきたいって言ってるもんなぁ。
１人は直ぐ帰ってきて田舎で楽しくやってるし、家族にめぐまれなかったんだねぇ。美幸さんは。

痴呆の田舎

地方の田舎の風景。
旦那の親族に会うと男は皆座って宴会、女はずっと立って料理を運んでいる。
一緒にテーブルで食事せず、男が食べ終わってから、別の部屋で食事。呼ばれたらすぐにお酒持っていく。女はこーであれ、みたいな社会、窮屈で主人公が出て行ったのわかる。
亡くなった子の描写がもう少し欲しい。

読んで嫌な気持ちにしかならなかった。読まなければ良かった。閉鎖的な田舎から主人公は都会に出た。従姉妹の葬儀で帰ってきたものの、都会に出たらというだけで批判され謝罪させられる。とにかく短い。ストーリーも何もない。ただ胸糞悪いだけ。

突き刺さる

実際に田舎に住んでいるわけじゃないけど、こういう家族や親戚に同調圧力というか「自分の人生を象られる」っていうのはすごくよく分かる。
決して明るくはないけど淡々としていて、最後のシーンは胸にジーンときました。
あのことで少しは報われて欲しい。
できれば主人公のその後も知りたいです。

悪循環

子供のときは自分の町が世界の全てのような感覚があって大きくなるにつれて外の世界も知っていくけど田舎で生まれ育つと外の世界や周りの大人と違う意見は悪のように言われて育つから洗脳的なとこがあるんだろうなと思う。
繋がりは自分で絶つしかない。

田舎社会のリアル

田舎出身、都会暮らしの私には、帰郷時の会話が痛い程リアルでした。
本当にこのような会話があります。
（田舎でもここまで封建的なのは今だと60代以降だと思いますが）
田舎出身の女性には刺さるストーリーじゃないでしょうか。

男は男尊女卑で、権力や財力に媚びるくせに、女子供のような弱者には威張りたがり。
女は自分の家が人からどう評価されるかを常に気にしている。自分の子供の意思よりも、周りにどう思われるかを優先する。
噂話が大好きで、口が軽い。
男女ともに批評好きで、勝手にイメージをつける。
仲間意識が強いふりして、家の中では悪口放題。
都会は怖いところだと言う。
いやいや、都会の人のがシンプルでストレートに優しいよ。

あまりにも作品にシンクロして、田舎批判になってしまいました。すみません。
ただ、田舎も変わってきています。
若い世代はここまでひどいことは無いと思いますよ。

胸が痛い

田舎で男尊女卑。未だにそんな時代錯誤な場所があるかわかりませんが、もしその場にいるなら逃げ出したくて必死でもがくと思います。ほんの少しのズレがここまで大きくなるなんて…大切な人を亡くす前に思ってることはきちんと口に出さないといせないも改めて思いました、

え？

なにか変えてくれるのかと期待して見てたけど、特に何もなく正直広告で引っ張るほどのものでもなかった。
主人公結局なんにもしてないじゃん。

好きです

絵も見やすいです。話も面白いと思います。自分の中では新しい一歩を踏み出せたはずなのに、いとこのお葬式で帰ってきてまた思い出すいやーな記憶、、。これからきっと色々なことが明かされるんだろうなーって思いながら読み進めました。