4.0
オメガバース
もどかしく距離感がある、お互いにね。
単身になると、埋めたくなるときや近くなるときあります。
後ろめたさなども、経験者には分かるかも。
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もどかしく距離感がある、お互いにね。
単身になると、埋めたくなるときや近くなるときあります。
後ろめたさなども、経験者には分かるかも。
読んだのは夏だったのに、読み直してレビュー書くのが遅くなってしまった。
アルファとオメガ、亡き兄の恋人が初恋の人…エロい要素ばかりですが、残念ながらエロはありません。でもこれはこれでいい!
季節は盛夏なのに、他のレビューにもある通り、ストーリーは穏やかで、登場人物みんな優しい。
ラストの幸人の「僕を幸せにしてくれ。もう一人になりたくない」という告白はぐっときました。
そして描き下ろしは翌年の夏でしょうか、表紙絵とつながります。
亡くなった兄のパートナーの幸人さん。そして、自分も好きだった人。殻に閉じ籠った幸人さんを心配し無理やり同居する主人公の一樹。それぞれの純愛と亡くなっても幸人さんを思う兄の思い。気持ちは激しいけど、流れるストーリーは情感たっぷりです。
Ωバースを扱った作品て割りと激情型と言うか激しい展開のものが目立つ気がするけどこの作品はとても静かなお話。
ダラダラ長引くよりこの作品はここで終わって正解だと思う。
一応完結となっていますが、このまま終わってしまうのは物足りないと思うくらい、淡く、優しく物語が進んでいきます。始まったばかりの二人の想いをまだ見守ってみたいと思うので、是非続編をお願いしたいです。