[小説]耀帝後宮異史

あらすじ

血染めの廃妃、後宮に帰還す――。 「おまえを廃位する。しかるのち、極刑に処す」 花婿である皇帝、司馬雪峰から突きつけられた言葉は、幸せな結婚を夢見ていた劉美凰の心を容赦なく引き裂いた。残虐非道な稀代の悪女と呼ばれる凶后の姪で、その寵愛をほしいままにしていたがゆえに、美凰は婚礼の夜に起きた政変で断罪され、天下万民の怨敵として刑場に引っ立てられた。 そして十年の歳月が流れ、雪峰の崩御後に皇帝となった司馬天凱は、廃妃劉氏――美凰が幽閉されている離宮を訪ねる。都で猛威をふるう鬼病を鎮めるため、彼女の身に宿る奇しき力が必要になったからだ。幼き頃、姉弟のように過ごした二人はふたたび邂逅し、美凰はいまだ怨憎が煮えたつ禁城に舞い戻る。こたびは紅の面紗をかぶった天子の花嫁ではなく、白き喪服をまとった、皇太后として――。

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  1. 廃妃は再び玉座に昇る 耀帝後宮異史
    廃妃は再び玉座に昇る 耀帝後宮異史
    はるおかりの / 夏目レモン
    必要ポイント:680pt

    血染めの廃妃、後宮に帰還す――。 「おまえを廃位する。しかるのち、極刑に処す」 花婿である皇帝、司馬雪峰から突きつけられた言葉は、幸せな結婚を夢見ていた劉美凰の心を容赦なく引き裂いた。残虐非道な稀代の悪女と呼ばれる凶后の姪で、その寵愛をほしいままにしていたがゆえに、美凰は婚礼の夜に起きた政変で断罪され、天下万民の怨敵として刑場に引っ立てられた。 そして十年の歳月が流れ、雪峰の崩御後に皇帝となった司馬天凱は、廃妃劉氏――美凰が幽閉されている離宮を訪ねる。都で猛威をふるう鬼病を鎮めるため、彼女の身に宿る奇しき力が必要になったからだ。幼き頃、姉弟のように過ごした二人はふたたび邂逅し、美凰はいまだ怨憎が煮えたつ禁城に舞い戻る。こたびは紅の面紗をかぶった天子の花嫁ではなく、白き喪服をまとった、皇太后として――。

  2. 廃妃は青き深淵に微睡む 耀帝後宮異史
    廃妃は青き深淵に微睡む 耀帝後宮異史
    はるおかりの / 夏目レモン
    必要ポイント:680pt

    凶事が続く後宮で廃妃が見たものは…。 夫である皇帝が起こした政変により、皇后の座を奪われ、廃妃として残虐な刑に処された美凰。万民の怨憎を一身に受ける美凰は、恐怖と苦痛の中で己のなかに眠っていた力を目覚めさせて不死となり、幽閉される。月日は流れ、息をひそめるように生きてきた美凰の前に、ある日、幼馴染みでもある新帝・司馬天凱が現れる。都に蔓延する奇病を鎮めるために美凰の奇しき力が必要だと天凱に告げられた美凰は、皇太后として後宮に舞い戻ることに。 そして二ヶ月後。事態をおさめ、後宮を去っていた美凰のもとに再び天凱がやってきた。懐妊した妃嬪たちが奇妙な石を産むという異常事態が、後宮で続いているというのだ。しかし、地方で蝗害が発生し、天凱は都を離れなければならない。そのため、美凰に事態の収拾を任せたいのだと天凱はいう。 天凱のいない後宮で怪異の調査を始めた美凰を手助けするのは、天凱の異母兄である白遠。十数年ぶりの再会を喜ぶ美凰と白遠だが、皇宮では白遠にまつわるよくない噂が流れていた。そして都を離れ、駆蝗に奔走する天凱は新たな災厄を目撃する――。 怨憎と混乱と悲しみの後宮史、第二弾!

  3. 廃妃は紅き月夜に舞う 耀帝後宮異史
    廃妃は紅き月夜に舞う 耀帝後宮異史
    はるおかりの / 夏目レモン
    必要ポイント:680pt

    廃妃と皇帝の恋は禁忌にして悪徳。 花街・戯蝶巷で陰の気が高まっているらしい。凶后が潜伏しているのではないかと疑う皇帝・天凱に代わり、美凰は調査に行く。 戯蝶巷では名妓たちが美貌や技芸を競う行事「花案」が開催されていた。華やかな喧騒の中に陰の気の出どころは見つけられない。後日、美凰は芝居小屋の階段から妓女が転落死するという悲惨な現場に遭遇する。不幸な事故かと思われたが、実は怪異による殺人だった。妓女の死の真相を追う美凰は奇妙な絵を入手し……。 一方、天凱は野心家の叔父からからくり仕掛けの美しい箱を受け取っていた。取っ手を回すと音楽が流れるその箱は、音が聞こえている間に“面白いもの”を見せるという。天凱は箱から流れる音楽によって幻を見るが、それは袖をひるがえして美しく舞う美凰の姿だった。叔母であり、皇太后である美凰への恋情は禁忌であり、悪徳とされる。許されない想いに苦しむ天凱は……。 絢爛たる後宮史、シリーズ第三弾!

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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    次作が楽しみ

    1巻を読んで、面白かったので即2巻を購入してしまい、話の展開が早く、ドキドキしながら読み進みました。
    中国風の役職・後宮の位・名前と家名など、難しくて覚えきれないうちに次に進んでしまうので、アップアップ状態です。でも、まずはストーリー重視で読み終わりました。あとはユックリ読み返します。
    主人公が壮絶な刑を受け、自分を強く律っしながらも、人への優しさを失わないことが素晴らしいです。また、話の展開の中で、他の登場人物がなぜこのような行いをするようになったかの描写が入り、納得することも多かったです。
    次の展開を楽しみにしています。

    • 1
  2. 評価:4.000 4.0

    難しいけど面白い

    随所に出てくる古代中華のしきたりや風習の用語が、拝礼ひとつとっても不慣れな人には難解だと思う。

    しかしながら、出てくる魑魅魍魎や妖すらも感情を持つものだったり、登場人物が魅力的で読んでいて飽きることがない作品になっている。

    主人公の廃妃が封印により不死の体になり、何度も極刑に処されたことを淡々と語るくだりや、側近によって「兎狩り」の様子が説明されるあたりは、文章で良かったと思うほど壮絶極まりない。

    一巻の終わりが、さらなる波乱の続きを予感させるものだが、幻想の中の桃花が主人公の明るい未来を暗示するようで…嬉しい気持ちになる。早く続きが読みたい作品だ。

    by 匿名希望
    • 1
  3. 評価:3.000 3.0

    軽い気持ちで読み始めましたので、はじめは物語の世界になかなか入っていけませんでした。
    人物と設定が多く、壮大な世界観があります。
    中華風のお話が好きな方は気に入るのではないでしょうか。

    by 匿名希望
    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    時間を忘れてずっと見ていられる美しさ

    一瞬パット見ただけで絵の美しさに目を奪われ、しばらく目が離せなくなってしまいました。もともと中華風の時代物が好きだったのも相まって読み始めるきっかけになりました。

    by 匿名希望
    • 0

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