【ネタバレあり】君に想ふ、碧のレビューと感想(4ページ目)
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絵も物語も秀逸!最終シーンまで美しい。
作者さん買いです。今回も期待を裏切らない素敵な作品でした。
物語の舞台は、離島にある海洋学校です。
社交的で天真爛漫な先輩・鳴海と、どこか陰のある後輩・神崎。よそよそしい態度と裏腹にいつも何か言いたげな神崎の眼差しが、鳴海は気になって仕方ありません。
他人を寄せ付けようとしない神崎のテリトリーに、持ち前のマイペースさでずかずか侵入してゆく鳴海。この辺りを読んでいてニヤっとしてしまったら最後、読者も神崎とともに、鳴海のペースに引き込まれていきます。
一進一退しながらも少しずつ態度を軟化させてゆく神崎。物語の中盤には神崎の過去が明かされ、二人の関係は・・・
束原先生の作品は、男性同士の関係を否定するようなキャラや場面がほとんど出てこないので、読んでいて苦しくならないところも好きです。
本作でも、鳴海の友人達が作品全体をほんわかさせてくれています。
犬のクロもいい仕事してる!助演男優賞はクロに決定で。笑
13話の番外編、14話の描き下ろしは、いずれも本編の二人を描いている作品ですので、マストバイです。特に14話の最後のシーンが私はすごく好きでした。ここで終わるのか!と、作者さんのセンスに唸るばかり。
次作も楽しみでなりません。by まなする- 8
5.0