[小説]蟲愛づる姫君

あらすじ

変わり者の姫の結婚相手は隣国の国王で!? この世には〈蠱毒(こどく)〉というものがある。壺に百の毒蟲(どくむし)を入れて互いに殺し合わせ、最後に生き残った一匹が猛毒を持つ〈蠱〉となるのだ。それを古来〈蠱術〉といい、操る術者を〈蠱師〉という。 大陸でもっとも強大な斎帝国の第十七皇女・李玲琳は、気味の悪い蟲(むし)と、その蟲から生成される蠱毒をこよなく愛し、周囲からひそかに「毒の姫」とあだ名される風変わりな姫だ。ある日、最愛の姉である斎国の女帝・彩蘭の指示で魁国の王・楊鍠牙のもとへ嫁ぐ。ところが、結婚生活は前途多難。 まず、せっかく大国から迎えた若く美しい花嫁が、華やかな衣裳やきらめく宝石よりも蟲が大好きで蠱毒をつくりまくる蠱師だと判明してしまい、魁国の者たちはドン引き。鍠牙の命が何者かに狙われている――という噂が立つと、毒殺犯の容疑をかけられた玲琳の立場はますます危ういものになって……。 運命は自分で切り開く。最強毒姫の冒険!

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  1. 蟲愛づる姫君 魔女の王国の終焉
    蟲愛づる姫君 魔女の王国の終焉
    宮野美嘉 / 碧風羽
    必要ポイント:630pt

    最強の蠱師である玲琳王妃の姿が…!? 大陸に君臨する大帝国・斎の皇女にして、新興国・魁の王妃。蟲愛づる姫君こと李玲琳はすでに嫁いで八年半、六歳になる男女の双子の母でもあるというのに……現在、大変な問題をひとつ、抱えていた。実年齢はすでに二十四歳なのだが、現在の玲琳の見た目は我が子と変わらないくらいの幼女になってしまった。というのも数か月前、玲琳はある蠱術の呪いを受け、過去の時間を奪われて若返り、未来の時間を奪われて寿命が縮まったのだ。現状玲琳は、自らの体内に巣食う毒蟷螂の蠱毒を抑えるため に全力を使いきっている。ゆえに他の蟲へは力を注げず、結論として蠱師としてはほぼ役立たずの状態にあった。一刻も早く元に戻りたいと願う玲琳だったが、事態はそれを許さず、彼女はさらなる試練に晒されることに……。ある夜のこと、玲琳の夢の中に尊敬する祖母・月夜が現れ、蟷螂のほかに三体の特別な蟲を与えて去った。この四体の蟲を同時に使うと、大陸を血の海に沈める究極の毒を生み出せると言われているが、それを実現できた蠱師は、これまでひとりしか存在しないという。果たして玲琳は最大の苦難に打ち勝ち、最強の蠱師になることができるのか? 「むしめづ」シリーズクライマックス!

  2. 蟲愛づる姫君 春夏秋冬の花束
    蟲愛づる姫君 春夏秋冬の花束
    宮野美嘉 / 碧風羽
    必要ポイント:630pt

    史上最強に奇妙な夫婦の、珠玉の外伝集! 「あら、葉歌。何を書いているの?」 「ぎゃ、覗かないでくださいまし。これは彩蘭様にあてた機密文書なんですからね。お妃様は存在自体が重大重要危険機密。私の命が続く限り、何十年でも観察して記録してあげますから、覚悟してくださいね」 「蟲愛づる姫君」こと李玲琳が傾倒する最愛の姉――斎国女帝・李彩蘭の要請を受け、嫁ぎ先での妹姫の行状を長年にわたってひそかに書簡にしたため、こまめに密告する玲琳付きの侍女・葉歌。歯に衣着せない彼女が四季おりおりに女帝へ書き送った機密文書の内容――「むしめづ」メンバーの上にふりかかる大小さまざまな「事件」の顛末とは? 玲琳の双子の娘と息子――十五歳に成長した火琳と炎玲――それぞれの恋のゆくえを描く「春ノ恋文」、双子がまだ赤ちゃんだった頃の、鍠牙パパの子育て奮闘記(!?)ともいえる「夏ノ見舞状」、双子六歳のときに発生したドタバタ誘拐劇「秋ノ怪文書」、そしてこれまで明かされてこなかった、玲琳が魁国に嫁ぐに至った(玲琳自身も知らなかった)前日譚を描く「冬ノ密書」、ほか複数のSS「寸書」をまじえた、「むしめづ」シリーズ待望の、究極にして珠玉の外伝集!

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みんなのレビュー

  1. 評価:4.000 4.0

    試し読みのみですが少し気になります。ちょっとホラーが入ってるんですかね?描写は細かくて想像しやすいです。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    宮野さんが書くヒロインが大好きです。そのヒロインに振り回されるヒーローとのやり取りにいつも笑わせて貰っています。

    by 匿名希望
    • 0

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