5.0
心地悪い心地好さ
性を肯定する、愛を肯定する、自分を肯定する、正しい筈の事なのに、それらはなんて難しいことなんだろう。主人公達の抱える葛藤がとても深いもので、重苦しさ一辺倒になりそうなストーリーを、さらりと描ききってある。安直なハッピーエンドに繋げて終わらせない所も寧ろ好感が持てる。読後のスッキリ感はなくとも、掘り下げればとても奥深いであろうテーマを、ふわっと投げかけられる感は決して不快ではなく。心地悪さが心地好い。
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性を肯定する、愛を肯定する、自分を肯定する、正しい筈の事なのに、それらはなんて難しいことなんだろう。主人公達の抱える葛藤がとても深いもので、重苦しさ一辺倒になりそうなストーリーを、さらりと描ききってある。安直なハッピーエンドに繋げて終わらせない所も寧ろ好感が持てる。読後のスッキリ感はなくとも、掘り下げればとても奥深いであろうテーマを、ふわっと投げかけられる感は決して不快ではなく。心地悪さが心地好い。
内容はとても暗くて、狭くて、怖くて、閉鎖的なものと捉えられそうなこの作品。
児童虐待、ネグレ、昔いたずらされたお兄さんに人生狂わされていく男の子の話かと思いきや、まさかのエンド。
純粋な片思いの連鎖がこの話の根源。
愛というのは難しい。
いきすぎた思いは狂気になり、表面化してきたときには手遅れになるものだなぁと内容を読んでいて感じました。
私はこの二人のエンドはとても幸せなものなのではないかと思っています。
どんな状況からスタートしても、愛し合う、お互いを理解し合える人間に出会えて、肌を重ね、側にいられることは何よりの幸せだと思います。
理解できない他人は、外にいれば良い。
家族、友人、彼女、人間が作り出した「関係性」にとらわれて愛の行き場所を探すお兄さんはとても可哀想で頭が弱い人だと思いました。
相容れないものもある、という事を教えてくれます。
人生の教科書。
作者買いです。
今回はもう 重いに重い、、、w
心理描写というか、依存や嫉妬、執着心、支配欲に、人間のドロドロした部分が沢山折り重なっている作品でした。
ハッピーで明るい内容が好きな人は多分、重たいし暗いのでしんどくなってしまうかもしれませんが、重くて暗くてドロドロでむしろ気分悪くなりそうになる作品が好きな人はもうたまらないと思います。
道を踏み外した人たちの、普通じゃない愛し方、愛し合い方、それでも歯車が噛み合う流れは、はらださんワールド全開で一気に読み終えました。
感無量です。
個性的な作品ばかりで、以前から作者様のファンです。その中でも今回は特にすごかった。レビュータイトルを見て、地雷だと思うかたは気をつけて下さい。今後も問題は山積って感じだけど、最後には愛あるお話に落ち着きます。私は大丈夫でしたが、アウトローな内容が多く含まれているので読む人を選ぶかも?
濃い内容で読み応えはあります。
(あ、ちなみにリバありです。苦手な方はご注意を。)
待ちに待ったはらださんの新作。はじめはショタに狙われたかわいそうな男の子の話なのかと思って読んでいましたが、そこははらださん。複雑な人間関係が絡み合っててストーリーは思いもよらない展開へ。
ほんっとにこの人の漫画サイコー!!狂気を帯びた人物の表情とかすごく上手いし。
あーーもっと読みたい!ゆいのその後なども気になります。
はらだ先生の世界観だからストーリーも素晴らしいし、キャラも立ってるし作品としては『このBLが凄い!』に選びたいです!
でもタイトルの通り、重いしリアルだし読後感スッキリ♪では全くないです。
でも読んだ後で嫌な気持ちになるかというとならないんですよね。これは本当に個人差あると思いますが。
景さんの気持ちも分かるし、ああなってしまった親との関係も分かる。ゆいの愛情深さも分かるし、『切り捨てろ』って言い聞かせてる感じも分かるしで…。
BLというだけでなく『普通って何?』というものを考える事の出来る良作品だと思います。人を選びますが私としては✩五つです!
歪んだ愛かもしれないけど、愛を貫く感じがとてもいいです😉
若干、ヒステリックな部分もあるけど、あんまり嫌な感じはしませんでした❗
まいこのおかげかも💓
周りの人を失ってもいいからケイだけに愛してもらいたいゆいと
周りから異端者と言われ、愛していた人に裏切られた過去を持つケイの愛物語です。
こんな歪んだ愛なのに、読み終わったらスッキリしますね✨
内容もしっかりしていて、同性愛者ならではの苦悩や普通ってなんだろう?と考えさせられるような作品です❗
私は読んで良かったと思います。
リバなのもウキウキしました(^○^)
作中に出てくるまいこちゃんと言うキャラクターが話を中和してくれてるのかな?
主人公と恋人が再会したときに、キスするシーンがあるのですが、ヤジを一蹴りで黙らせるまいこちゃんが、また格好いい(笑) と、私はこの作品を見て、そんなお友達に憧れてしまいました~( ´艸`) 他のレビューとは違う角度からの感想でした~。ゆいちゃんけいさん、二人の幸せを祈ってまーす(*^o^*)
LGBTにも人権があるのは当然とされる一方で、小児性愛者は犯罪者予備軍という現実は飲み込みにくい。同じマイノリティだと言えば「一緒にするな」と怒号されるのだろう。しかしほんの十年程前までは、彼らもマジョリティから「一緒にするな」と線引きされていた側なのだ。性癖が犯罪であるなら、「更正」できたことは祝福されるべきはずなのに、私はあの父親を許せない。何が正しくて誰が悪いのか、わからなくなる。罪と罰とは何なのだろう。
すごく後味が悪くて、でもあえてそういう書き方をしてるんだなと思うし、いい意味での後味の悪さって感じです。
最初の話の入り方からどういう風に話の終わりに持っていくのかな?と、思っていたのですが、メリーバッドエンドが好きな方なら好きな話の内容だと思います。私は好きな感じの話でした。
ハッピーエンドが好きな方にはあまり好きな話ではないかもですね。
あと、リバ表現的なのがあり、受け攻めという概念がない感じなのでそういうのが嫌な人は嫌かも。
にいちゃんが依存してるんだか、そうじゃないんだかよく分からなかったけど、結局ゆいに依存してるんだな〜〜って最後に確認できた気がしたのですが、最後の最後ににいちゃんもゆいもタバコと薬を摂取してる感じからしてお互い薬やタバコと同じ感じでお互いに依存しあってるんだろうなと思いました。(あくまで個人の見解ですが)
ゆいくんがとても可愛いし、健気だな。と思いました。
私的にはまいこちゃんがとても好きでサッパリしていていい子で可愛いし大好きなキャラでした。全然関係ないかもですが、ゆいがまいこちゃんに拒絶などをされなくてよかったと言う気持ちが大きすぎて途中とても嬉しくなりました(笑)
まいこちゃんのお父さんとにいちゃんの関係の部分でピースがハマったのは出来過ぎな気もしたけど、そういう感じで話を進めることによってスッキリしてて良かったのかもな。と、思いました。
色々書きましたがとてもおススメです。
自分も同性の方と付き合ってるので自分と重ねて読んでいる部分があり、変にハッピーエンドで周りから祝福されてみんな仲良し!って話よりは現実味があり、共感という意味で楽しめました。
はらだ先生の綺麗な絵もあり読みやすくキャラクターの見た目も含め、ストーリーの構成や話の進むテンポや伏線など。すごく好みでした。