5.0
極限
最終話まで読みました。2パターンの結末、どちらも読み切って満足です。
極限のサバイバルゲームに否応なく参加させられた人々の様々な思いが錯綜して、読み応えがあります。ゲーム感覚で人を殺し、罪悪感すら感じなくなっている特殊任務の一般人や、利益追求のため命すらも売り物にする運営サイド、そして巨大で邪悪な支配階層と敵は島で対峙する目の前だけに留まりません。主人公も何度も絶望しそうになりながらも、周りの様々な助けや大切なものを思う気持ちに励まされ、なんとか善戦し続けます。手に汗握るストーリー、読破することをおすすめします。どちらのエンドも味わってほしいです。
個人的には、輝夜様の存在が傷ついた人々の癒やしと更生へ続いている感じが大変興味深かったです。どんなに技術が進歩しても、スピリチュアルな部分は存在しているのかもしれないと、妙に納得してしまいました。人間が解明できている世の摂理は、本当にほんの一部に過ぎないのかもしれません。
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