1.0
虚 言 癖
嘘に嘘を塗り重ね、さらに嘘が塗り重ねられた時は、このヒロインは本当に病気なんじゃないかと疑った。
さすがに収集がつきそうな展開になるまでは読んでみるかと思い、80話くらいまで読んだが、マイナスイメージが覆ることはなく挫折。
(ちなみに70話あたりで嘘が晴れます)
ちょっと今の自分の気持ち出すの恥ずかしいからとか、ちょっと不意をつかれてビックリしたから、というような具合でつかなくてもいい嘘をつくのは見ていて気持ちのいいものではない。
それでいて本当のことを知った時にハッピーが2倍になるような展開になるわけもなく、かといって優しい嘘の類でもない。
一体これのどこが"素直になれなくて恋愛にウブなかわいい女の子の魅力"なんだろう。
一方、本命の上司
仕事で毎日毎日1人だけお説教タイムが必要なほどなのに「ひえ〜ゴメンなさーい!」で済ますような部下と、なぜ表紙絵のような関係になるのか。その心情の移り変わりに読者はトキメくんでしょ?
そのはずが、上司は無口無表情で、自分の感情を表に出さないタイプ。その設定は心情の描写が薄いことのうまい言い訳にしているとしか思えない。
上司と部下との恋愛って、手のかかる部下ほど可愛く見えてくるその段階が面白いんじゃないの?と勿体ない気持ちになる。
余談、個人的な好みの話にはなるが、他のちょっかいかけてくる男たちやライバルたちのキャラクターはアクが強い。
この漫画に出てくる登場人物すべての人物を、こういう人いたらちょっと苦手だなと思うようになってしまった。
初見の作家さんではあったが、この人の他作品も私には合わないんだろうなあと予感し残念な気持ちになった。
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私と上司の内緒の事情