5.0
笑い、涙ありで考えさせられもする
94話まで読了しました。まず先に謝っておきます、最初はただの女性向けエロ漫画程度にしか思ってなくてごめんなさい!とても魅力あるストーリーで読み進めるうちに一気に引き込まれていました。
主人公の朱里、課長も共に人間的にもとても魅力的なキャラクターとして描かれているのと、彼らを取り巻くキャラクターも個性的で、それぞれが心に傷を負っていたり悩みながら生きている様子に感情移入していきました。
絵も綺麗で絡みのシーンも含めて全体的に品があると思います。課長が基本的に朱里のことを大切に扱おうとしていることが、その言葉や態度からしっかりと読み取れるので、多少乱暴なシーンがあっても不快感がないです。笑いのセンスも抜群ですね!「自主規制」等の表現にはツボってしまいました(笑)。
自分の体験と重ねて考えさせられるシーンもあります。人の価値観の物差しで計られるのが嫌だと言いながら自分自身が人に対して同じことをしていると気づいた時のショックを思い出したり(笑)、自分の気持ちに正直に生きる大切さ、嫉妬の苦しさ、ストーリー中共感出来る部分がたくさんあります。
私がこれまで読んだ中で1番印象的だったシーンが、1人になって弱り切った課長の元へ朱里が駆けつけるシーンです。「言葉以外でどうやったら気持ちを伝えられるだろう」と悩んでいた課長の告白がとても切なくて、涙してしまいました・・・。
久しぶりに素敵なマンガに出会えて良かったです。ありがとうございます。アキラ先生、今後も期待しています。
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