5.0
とてもあたたかい作品
最終話まで一気に完読。じんと来ました…。
お話は、前半は恋愛模様、後半は人間関係と、大きく2部構成になっています。
前半の恋愛模様で、すでにお腹いっぱい大満足です。絵と言葉と、一切の無駄がなくて、丁寧で、「日々蝶々」と同じく、静かなのにぐいぐいと引き込まれます。
そして後半の人間関係は、ちょっとヘビー。でもすごくしっかりまとまっていて、ちゃんと着地するので変なモヤモヤは残らず、何だか読む前よりも元気になるような不思議な感覚です。
そして全体を通してクスッと笑えるところが絶妙で、ほんとに好き。
心は目に見えない。一方行動は否が応でも目に入り、それぞれの思惑でそこから勝手な憶測が生まれ、時にすれ違っていく。やはり真実の言葉は明確で大事と改めて思う。
そして、支えてくれる、見守ってくれる、背中を押してくれる人たちに、頼る、甘えることの大切さ、そして一歩踏み出す勇気、口で言うのは簡単だけどとっても難しいことを、悩みながら、不安になりながら、でも最後は信じて前に進んで行く彼らがとっても愛おしかったです。出てくる子たちみんなみんな大好きです。
タイトルは最後の方で繋がった気がします。私もこれからの誕生日ケーキは味が変わりそうです。そしてこれからは手作りにしたいなとちょっと思いました。
2人が天に惹かれるのは、外見に囚われず本質を見てくれて、正直で真っ直ぐなところだと思います。私もこんな天にすごく惹かれました。
森下suu先生の作品は2作品目です。以前に「日々蝶々」を読んでいましたが、「ショート」は別ルートで知って、日々蝶々と同じ作者さんと知ったのは30話くらいまで読んでからでした。ハマり具合が全く同じだったので、思わず飛び上がるほど嬉しかったです。(絵も大好きなのに、少し時間が経っていたのでその絵で気付けずすみません…。)
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ショートケーキケーキ