3.0
伏線回収率が悪い
ファンタジーの醍醐味でもある伏線回収率が低すぎる。
この話を描くのにこの設定である必要が全く無く、
もっとスケールを落として描いた方が作者の手の届く物語になったのではないかと残念だ。
ユリウスは、国王ではなく、孤島の村長くらいな設定に留めておけばよかったんじゃないかな。
女性キャラクターの気持ちに非常に丁寧に寄り添う作者さんで、そこは上手だと思うが、男性キャラクター全員、優男で表現の幅が狭い。キャラは何人か出てくるが、男性キャラクターは全て価値観が同じの同じアイデンティティの人に見える。
キャラの中身の描き分けができていない。
海外行くとか、東京で一人暮らしとかして、様々な価値観の色んな人がいる状況に身を置いて、話が通じないという感覚を味わったり、とにかく、人と話をした方がいい。その経験が少なそうに思った。
現代スクールものは上手だと思ったので、
設定を身近な手の届く範囲の題材にして、画力の向上を目指しつつ、作者さん自身が人間にもっと触れ、傷つき汚れたものもみることで、描けることが増え、深みのあるファンタジー作品が作れると思う。
読んだ感じ、まだお若いと思うのでこれからに期待したい。
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蒼竜の側用人