5.0
きれいでやさしい
以前から知ってはいましたが、タイトルがなんとなく意味深で躊躇していました。
読んでみたら続きが気になって、気づくと一気読みでした。
12歳の美少年真修くんと30歳の会社員聡子のお話なので、年齢的にも恋愛をかすかに匂わせるところにも苦手な方はいるかもしれません。
2人とも人間性がピュアで、惹かれ合う様子にいやらしい感じや不純な感じは全くないです。
お互いどこか寂しい気持ちがあったのかな。
2人が惹かれ合う根底にあるのは何の感情なのかはまだ不明ですが、きっとお互いが心の隙間を埋めあってたのかなと思います。
素直で優しい真修のまっすぐで裏表のない感情表現や言葉は、本音と建前や嫌味妬み嫉みなどきたない世界に慣れてきた大人からすると心打たれるんだろうなぁと想像しました。
とはいえ、歳を取ると昔好きだったけど今は聞けない曲が増えていくなどはイマイチ分からず、不器用な聡子はそれだけ辛い思い出が多かったんだろうなぁ。
聡子が真修へしてあげたことや2人の関係性は他人としては踏み込みすぎていて、周りからは理解されず咎められてしまうようなものですが、出会ったことで2人は救われたんだろうと思います。
今の段階では出会ってから2年後、再会したところです。
再会しまた接点を持つことで、真修の父親、聡子の会社や地元と家族、色々とまたありそうですね。
これからどうなるのか。優しい2人だから周りを傷つけるより自分を抑えてしまいそう。自分達の中で幸せな道を見つけてほしい。
真修はまだこれからいくらでも未来に無限の可能性があるし、たくさんの出会いも今後思い出になることも待っている。
聡子を慕っていた気持ちや聡子といて湧いた感情や思い出は今は忘れられないんだろうけど、再会さえなければ真修はそのうちこの事も思い出として昇華されたかもしれない。
でも再会してしまった。
最終的にどう終わるのかが気になる漫画です。
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