「そんなに悪いことしたのかな」って、そういう意味じゃないと思うよ。
悪いことをしたのは大前提で、サチは反省して罪を償って、自分の人生を悔い改めたいと思っていた。
万事下手くそだったのも事実だけど、うまくいかないサチを助けて、もう一度チャンスを与えたのはハナだった。
息子をハナに託してハナにお礼を言って、サチは、間違えた道を修正しようと踏み出した。(ハナもそれを望んでいた)
なのに結局は敏恵に連れ戻され殺されて、罪を償うことも、息子との再会の道も絶たれてしまった。
サチのあの言葉は、「罪を償って生き直し、また息子に再会したかったが、それすらも許されないのか」という無念な気持ちそのものだと思います。
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美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~
097話
第31話(2)