4.0
切ない
子どもが生まれたら、多くの親は幸せになって欲しいと願うだろう。そして「いい子になってね」と。しかし「いい子」とは? やりたい保育を探求し、50才にして就業保育園を変わった保育士の友人によると「子どもは無理矢理成長させたらダメ」といっていました。行動の自由は制限しなければならないことが多いですが、気持ち、感情は「われ思う故にわれあり」で外部からの不必要な刺激を極力あたえないようにしているようです。親はよかれと思って、子どもが人生において失敗しないよう、スムーズにすすめる道を用意しようとします。でも自分でやりたいようやってみて、転んだとしても、自分で立ち上がって考えて、ってことをしないとほんとうの自立にはつながっていかないのだろうと、成人になったわが子を見て振り返ります。本作品を読んでいると、切なさと虚しさとやるせなさ、そんなやりきれない気分になります。登場人物は社会復帰できる人がどれだけいるのか、おそらくそう多くはないでしょうけれど、続きが気になります(-_-;)
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「子供を殺してください」という親たち