5.0
結末が……
ああ、この結末を描きたくて始まったお噺なんだろうな、と。
それほどまでにラストが切なく愛しくあたたかく……思わず涙ぐんで微笑んでしまうものでした。
比較的短くまとめられた話しなので突っ込み所はあります。
髪型とか男娼も女のように着飾るのかとか腫れないのに花魁になれるのかとかとかとか。。。
他の作者さんの花街のお話を読んだことがあるのでそこら辺の仕事の詰めに甘さを感じます。
ですが、結末を読んでしまうと「そういうお噺」ということでストンと消化できました。
昔だからこその、何物にも譲れない唯一の大切なものを護り貫くという一途さ、命を懸けて求め会う姿が描けたのかな、と思います。
私はこの結末に苦しいほどの愛の在り方を教えてもらいました。
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4
花廓