5.0
タイトルが誤解の元凶ですね。
貧乏侯爵家の令嬢テレーゼが大公妃候補の1人として、1ヶ月の選定期間を30人の候補達と城で生活する所から始まります。余りにも貧乏な為に大公妃よりも女官になって収入を得たいテレーゼは「何をするのも自由」と言われたので女官になるべく勉強に励みます。音楽会で優勝した平民の官僚が令嬢達に絡まれている所を助けた事がきっかけで知り合った平民の官僚リィナにサポートを頼み込み、目指せ女官!仲良しチームテレーゼで挑みます。専属騎士ジェイドは飾らない真っ直ぐなテレーゼを微笑ましく見守っている内に惹かれていきますがそれを察したリィナに問い掛けられ、気持ちに蓋をします。選定期間終盤、大公から候補達に触ると開花が早くなるという特別な白いバラの蕾が贈られ、開花して唯一赤く色付いたバラの持ち主がテレーゼだったので大公妃確定と思われ人質事件にまで発展。テレーゼ救出にリィナ、ジェイドはもとより令嬢オールスターまでも大活躍で無事解決。
ここから流れが変わり、主人公ポジションであるはずの「大公妃」にテレーゼではなくリィナが取って代わる事態に。タイトル通りならば「大公」×「大公妃」の話だと思って読んでいた読者はここに来て突然の主役交代に「⁉️」となり☆2を付ける事態になっています。
無事、本来の目標だった女官になったテレーゼは同僚・先輩女官達と切磋琢磨して過ごします。真っ直ぐ突っ走るテレーゼは時にぶつかり傷付き迷いもしますがそんな時には必ずジェイドが優しく包み込んで癒してくれます。
そもそもが「大公」×「大公妃」ではなく「護衛騎士ジェイド」×「貧乏侯爵令嬢テレーゼ」のストーリーだったのではないでしょうか。
大公妃候補では無くなったテレーゼに対してもはやジェイドは気持ちに蓋をする必要は無く、周囲も2人の関係を察してはいるものの、肝心なテレーゼがテレーゼであるが故に笑なかなかラブストーリーに発展出来ずにモチャモチャしている現状です。
甘酸っぱいね~早く素直になって結ばれます様に祈w
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大公妃候補だけど、堅実に行こうと思います