4.0
設定に難があるかな…?
別の場所で読みました。『主夫』をしっかりと筋を持って描いた作品です。
しかし、「もっと楽すればいいのに!!」と言いたくなってしまうような育児方針がよくわかりません。
しかし、一生懸命で、素朴で、そしてオチのつく主人公がとても愛おしく思えます。
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別の場所で読みました。『主夫』をしっかりと筋を持って描いた作品です。
しかし、「もっと楽すればいいのに!!」と言いたくなってしまうような育児方針がよくわかりません。
しかし、一生懸命で、素朴で、そしてオチのつく主人公がとても愛おしく思えます。
こ、この夫婦、一体何のために結婚したんだ!?と思うほどの、どっちもどっちな性格の悪さ!(笑)
人間の内側にあるドロドロした欲望がありありと描かれた、そんな作品です。
個人的には作画があまり好きではありませんでした。硬いような作画。なれるまで少し時間がかかりました。
私は田舎で育ったこともあり、この作品のような経験はありません。話はよく聞きますが、『そ、そんなことあるの!?』とちょっと引いてしまいます。
でもそこがドロドロしていていいのかな〜(笑)
画風はあまり好きではなかったです。
とにかく作画が美しい。柔らかい作画にまず引き込まれます。
どの時代も『年の差』恋愛というものはありますが、親ほど年が離れていても、自分が素敵だと思う人には惹かれるものです。
それが悪いことではない、禁じられたものではないと、ぎゅっと凝縮した一コマ一コマから伝わってきます。
とにかく素朴なストーリーです。
どこにでもいる、毎日一生懸命生きている、そんな『お母さん』が悩んでいること…それがまざまざと伝わってきます。
女性は子どもを生んだらもう『女』ではなく『お母さん』にならなくてはいけないのか。ときめきや潤いがあってはいけないのか。
女性の生き方、在り方というものを、静かに語りかけてくる作品です。
そんなわけあるかー!とツッコミながらも、だからこそ楽しく、ワクワクして読むことのできる作品です。
外面、建前、でも心の奥にはきちんと自分の芯や愛情を持っているキャラクターがとても魅力的です。
今風の作画が大丈夫な方であれば(私はあまりこのような絵に触れてきませんでしたが、ストーリーが面白いので読み進められました)とても楽しく読むことが出来ると思います。
髪の毛先一本、鼻筋に至っては多少のパースの崩れよりも人物の感情を最優先に描いてらっしゃる作品です。
とても繊細なタッチだと思いますので、それを大切にしてほしい!と思いました。偉そうにすみません。
特に、029話-15話2のモノローグのしつこさが気になりました。熟読しているためですが。笑
例えば
「新名さん 何か一瞬さみしそうな顔してなかった…?」
というみちのモノローグ。不要かなと思います。
ここまで読んでいる読者ならば新名に何があったのかということ、即ち新名とみちの真反対の状況は伝わります。大変繊細なタッチで表情や空気感を出していらっしゃるので、そんなモノローグは無くても良いかと。むしろその方が余韻が残ると思います。
新名の
「吉野さん嬉しそうだったな」
はその後の 「本当のこと言えなかった」で十分伝わります。
最後の新名の「男として必要とされている自信が欲しかった」、そこまで具体的表現をしないと読者は分からないのでしょうか。
「自信が欲しかった」だけで十分かなと思います。
『男として〜』という言葉が入ってしまうと、夫婦間の必須のコミュニケーションというより、交際相手が体目当てなのかどうか、みたいな議論が生まれてしまいそうです。これは本当に私の感覚でしかないのですが…。
たくさん書きましたが、大好きな作品です。
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