玲子ははじめから明のことはそんなに好きじゃなく、ただ単に条件がそろったから一時的なセフレにしたつもりだった。
一方、隼人のことは結婚考えたほど大好きだったし、二股かけられ自分が本命でなく浮気だったと修羅場状況から判断し、半年たっても泣くくらい深く傷ついていた。
寂しさで明と関係したが、実は修羅場でみた女が美咲に似ていたことで、美咲にマウント取りたかった事もあった。
だが、明は欲しい時に欲しいものをくれない。頼りたい時に頼れない。
そんな時に隼人と再会し、隼人の方からはじめて付き合おうと言われたら、そりゃ修羅場の過去があっても嬉しくないはずがない。
同じ会社だった時は交際宣言なく、なんとなく付き合ってる風だっただけで、実は気にしていたから。
自然により戻ったりして とか けりつけてこい、そしたら付き合おう とか、隼人からここまで求められた事は過去にはなかったし、修羅場の女にも勝てた気がするし、何より、明よりずっと欲しい時に欲しいものをくれ、頼れる。
こんなん、玲子はクソだけど、責められないよ。なんか分かる気する。こんな経験ないけど。
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セカンド
020話
19話