4.0
苦しくなります…
もともとネットのいわゆるヘイトスピーチや誹謗中傷、炎上しているコメントの数々に違和感があったのですが、この作品でますますモヤモヤしています。
真実かどうかもわからない情報で、簡単に他人を傷付ける人があまりにも多すぎる。
本作品では主人公達が意図的に真実を隠そうとしたせいではありますが、そこまで非難出来るほどみんな「正しい」のだろうか。
後半では遺族の復讐が始まりますが、そこはまだ納得できる。やり方は卑劣ですが、心情的には理解できます。
人の命は重い。人を殺めてしまったら重罪。これは納得できる。
でも「心」を殺めることに対しては刑が軽すぎる。
一人の鬼畜のせいで、たくさんの人達の心が、身体が、人生が壊れていく。
加害者も、共犯者も、加害者家族も、遺族も、みんな「被害者」。
性犯罪に対する厳罰化と、被害者に対する十分な保護を心から望みます。
この作品はいつ「ノンフィクション」になってもおかしくないと思うので。
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僕の名前は「少年A」