5.0
久々の真柴ひろみ作品
高校生くらいの時によく真柴ひろみ作の漫画を読んでいました。泣けるので大好きで何度も繰り返し読みました。大人になってどうかなーと久々に読みましたが、泣くほどではないけど、最後まで読み切り、感情移入もできてよかったです。
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62802位 ?
高校生くらいの時によく真柴ひろみ作の漫画を読んでいました。泣けるので大好きで何度も繰り返し読みました。大人になってどうかなーと久々に読みましたが、泣くほどではないけど、最後まで読み切り、感情移入もできてよかったです。
若いっていいなぁって思いました。
嘘をついている人が黒く見えるっていう設定は、他人の本心を知りたいという単純な欲求を満たすと同時に、他人の本心を知りたくないという人の弱さにも気付かされます。
主人公が若くピュアなので、この設定が無理なく物語に溶け込んで、優しい作品に仕上げていると思います。
物語として、うーんと唸るような作り込んだものではありませんが、嘘が見抜けることで傷つきながらも救われることもあり、人々に優しい目を向けられるようになった主人公。単純に心が洗われました。
そのうち、整くんの生い立ちから、彼の洞察力の秘密がわかる時が来るのでしょうね。たのしみです。
うわべで捉えがちな他者の内面について、分かりやすく分析する整くんの語りが好きです。共感できるエピソードも多く、代弁してもらった気分になったりもしました。
ミステリーとして犯人を追うのを目的とするのではなく、人間の内面を思いやる気持ちで読むといいと思います。
子どもの力を信じようという気持ちになれます。細かいストーリーや設定がどうとかでなく、子どもがキラキラと夢に向かう姿を見守る大切さを改めて感じます。子どもが真っ直ぐに感じ、真っ直ぐに傷つく姿、それを見守るには勇気が必要。挫折を恐れるのではなく、一緒に進みながら見守ることで、子どもたちはこんなにも素敵な人間に育っていく。主人公だけではなく、他の子達の葛藤や成長も、親としてとても参考になります。
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君はぼくのヒーローさ