4.0
共感できる部分もあるけれど…
シンプルな線と心の声で、ママ友に追い詰められていく過程が的確に描かれていて、同じ園児をもつ親として共感できる部分も多々ありました。この様な意地悪ママがどこのママ社会に居ることも事実でしょう。 しかし、それはほんの一部の人かと…。
この作品のレビューを見ても、相手親に対してかなり否定的で非常識人という意見が大多数でした。つまり大多数のママ読者達は良識あるオトナで、例え同様の経験をしていても、りえさんやマリアちゃんママの様に一方的な噂や子供の拙い話を鵜呑みにして、それに軽々と乗っかったり、自分勝手な判断でいきなり人を無視する様な人間ではないのです。りえさんの様な人はいずれ信頼されずに相手にされなくなります。
「どんな時も子供の前で恥ずかしくない態度をとる!」これさえ守っていれば、今は辛くても自ずと共感してくれるママ達が近寄ってくるというメッセージも含まれてるかなと。
私の友人は、いきなり無視してきたママに対して「ねえねえ何で無視するの?納得するまでずっと聞くし、子供の前でそんな事して恥ずかしくない?」とストレートにぶつけて逆に相手を追い詰めてました(笑)
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の〜と言ってましたが、誰もがこんな強い人間だったら、この作品もすぐ問題解決ですね。
最近「ママ友」というワードがマスコミ含めてネガティブな話題が多く、この作品を読んで、ママ友怖い!いらない!子育て辛い!子供いらない!と思ってしまった方へ一言。
人生において人間関係で傷つき涙するのは誰もが通る道ですが、この作品同様ママ友世界では子供を通しての関係の為、時には意思に反して逃れられず、経験のない夫には理解されずに苦しむ事もあるでしょう。
でも、それを1番理解してくれるのも、同じ境遇のママ友の場合もあります。
子どもが巣立っても、一生の友達になり得るママ、先入観や偏見を取り除いて話してみたらめっちゃ面白いママ、尊敬できるママが周りに居るかもしれません。あまり不安に思わず、楽しい園生活だったというママが世の中に沢山居る事も知っておいて下さい。
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ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望