3.0
割礼の話を読みました。
ラミンもサフィも双方が可哀想
受け身の性行為に命の危険すらも伴う可能性がある出産を行う体に、どうして不必要な施術を行うのか・・・
しかも不衛生かつ素人の施術で、麻酔や鎮痛剤も使用されず原始的で、一番あり得ないのが施術を行う呪術師(ババ様)の目が不自由な事
古くから伝わる風習を大切に今も受け継いでいる村や国は今も確実に存在しているとは思うけど命を危険に晒す風習は本当に必要で、かつ伝え続けなければいけないのかと考えてしまう
ラミンは儀式(施術)前に運悪く亡くなってしまった友人の家?を覗き見て、どういう事が自分にも行われようとしているかを知り言葉たくみにソフィと入替り、その年の儀式から逃れる事が出来たけど・・・儀式を行い血が止まらず横たわるソフィを見ておそらく酷く後悔して罪悪感にさいなまれたのだろうな、と。
でも儀式がどういうものか知ってしまったら逃げたくなる気持ちも分かるし、きっと年もかなり若いはずだから目先の事で精一杯なのも少し分かって双方に同情してしまう。
結果的にソフィの助けもあり村から無事に逃げ出して人間らしい生き方を得られたラミンだけど一度、村に戻ってソフィの死を知って罪悪感が大きくなったのではないかな、と考えてしまう。
村で生きるという事を決め強く言いきって、最後までラミンの味方をしていたソフィは強くてカッコよくて素敵だった。
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まんがグリム童話 女子割礼