5.0
すてきな作品です。
保育所の先生二人の恋愛模様が大筋ですが、
大人も子どもも関係なく、人間同士の向き合い方を、改めて考えさせられる、というか再確認できる作品で深いです。
でも、深刻な感じではなく、フワフワな感じで物語は進みます。
不器用ながらも、園児にも好きな人にも対等にしっかり向き合える保坂先生は素晴らしいと思いました。そして、怖い顔というコンプレックスに悩まされながらも、保育士という夢を叶え、保坂先生の後押しがあるとはいえ、前向きに仕事に打ち込む可愛先生の姿にも勇気をもらいました。
保坂先生の「さあ、対話をしよう」というセリフが心にすごく残りました。
簡単なようで、きっと、できてる人は少ないんじゃないかと。
どうしても、どこかなぁなぁにしてしまう部分や誤魔化してしまったりとか、自分の中にはそーいうことがたくさんあって、例えばすれ違ったとしてもまあいいやって思ったりもしていましたが。
でも、この作品を読んで、人との関わりか方を見直すいいキッカケになりました。
私も、我が子をはじめ、周りの人達と、しっかり「対話」したいと思いました。
ラストも、私の一番好みな終わり方で最高でした!
この作品に出会えて、よかったです。
- 2
保坂先生の愛のむち