5.0
大好きなんて言葉では足りません。
私がこの漫画と出会ったのは小学生の頃です。その頃は大人びた話にあまり惹かれませんでしたが、高校生の時再度読んでハマり現在20歳になった今もこの話を忘れられずにいます。
一番初めに読んだ時、幸子・ハチ・レイラが大嫌いでした笑
幸子は単に可愛くて良い子でだけどそれを武器にしているようであざとさが見え嫌いでした。レイラは自己中心的なのに周りから愛される姿が気に食わなく…ハチは全てが私の性格に合わないと思っていました。
しかし、何度か読むとハチって等身大の女の子だなって思ったんです。少しオーバーではありますが、コロコロ流されたり、周りから取り残される寂しさや恋をしていたいという気持ち、ミーハーであり、オシャレや家具が好き…とても人間らしくて他の漫画の主人公とは被らない子でした。
物語が進んでいくにつれ強くなっていく姿が素敵だなとも思いました。
その反対にナナは最初は強くて芯の通った素敵な女性でしたが、レンの死やハチとタクミの事でどんどんおかしくなってしまう姿に、ああ、人間ってこうなるよなって思いました。
NANAを好きでない方はこの話がヤンデレとか厨二病など言いますが、こういうハチやナナの性格は誰にでもある、もしくは眠っているものだと思います。
ハチの子は誰が父親なのか?とか色々謎が飛び交っていますが、私はノブの子だと信じています。信じたいんです…!笑笑
ストーリー内でナナとノブがハチの事を諦められないと話している時に、同時に別の場所で
「あの満月の夜が多分人生で1番幸せな時だったよ。欲しいものが全部手に入った気がしてー・・もう二度とないよ」
とハチが幸せを思い出しながらだけど少しなにかを後悔するように話すシーンがあります。
そのシーンについて初めて部屋でノブとナナがライブ?演奏?した日のことだ、という方が多いですが、私はノブがハチに告白した時だと思いました。
あの日満月だった気がします。そしてハチは愛というものに飢えてたように感じました。浮気されるしうまくいかない、だけどノブのあの真剣な告白でハチは満たされ、幸せに感じたのではないかと…!
(あと、ノブとナナが初めてハチの前で演奏したのは三日月?ではなかったでしょうか?記憶違いならすみません)
私はノブとハチ、それを見守るナナ、そしてそれを見守るレン・ヤスという関係が大好きでした。
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NANA―ナナ―