2.0
「絵の良さで★2。物語は迷走気味」
最初にこの作品を読み始めたのは25歳のときで、気づけばもう30歳になっていました。
ここまで追い続けてこられたのは、やっぱり朝日と木佐貫の関係があまりにも丁寧で魅力的だったからです。
不器用な二人が少しずつ心を開き、寄り添っていくあの過程は、作品の“核”だったと思います。
だからこそ――急にあの流れが途切れたとき、本当にショックでした。
別に「最初の相手と絶対くっつけ!」と言いたいわけではないんです。
でもタイトルにも表紙にも木佐貫の名前が入っていて、
“傷を抱えた二人が支え合う物語です”と最初から提示していた以上、
あの関係がフェードアウトするのは不自然すぎます。
そして週刊から月刊に変わってからの展開も正直つらかったです。
10~15話連続で水増しのような話が続き、
本編が動くのは数話に一度だけ。
あの時期は「これ、引き延ばしてるだけじゃない?」という疑いがどうしても消えませんでした。
私は今でも、当初は“朝日×木佐貫エンド”で進んでいたと確信しています。
でもアンケートで達夫人気が上がってしまい、
2年も引っ張られた結果、読者が離れ始めて、
そこで急遽方向転換したようにしか見えません。
けれど、その変更は物語の積み上げを丸ごと無視した形になってしまいました。
朝日がずっと抱えていた、キャリアを捨てて家庭に入ることへの不安――
それをきちんと理解して寄り添っていたのは木佐貫でした。
なのに、タイトルにも表紙にも名前がない達夫といきなりエンド……?
最終回を読んだとき、悔しさと失望で涙が出ました。
長く応援してきたからこそ、本当に胸にくる終わり方でした。
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木更津くんの××が見たい