1.0
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なんだかなあ
面白みがわかるまではとかなり頑張って読み進めていたものの、12話で断念。独特な絵や世界観は他になく美しいとは思うが、物語自体の展開も遅く面白みに欠ける。
国や時代背景に派生する固有名詞の多さや設定の複雑さ、無駄に難しくしている言い回しや表現にも我慢できなくもない、、、一方で、カラーで見ても登場人物の顔がほぼ同じで見分けがつきにくいのは、物語の理解を妨げるどころか、漫画としては、致命的であると思われる。
また、作者独特の価値基準が所々に出てきて、そのほとんどに共感できず、物語に入り込めない。例えば、顔の美醜で読者をくすりと笑わせるようなくだりがあるが、作者の意図する美醜の線引きが全く理解できず、本来なら、難解な物語のちょっとした息抜きになるであろうこのような1コマが、共感できないが故に読んでいて、わずらわしく感じるほどである。
読み応えのある漫画といってしまえばそれまでだが、漫画ではなく、挿絵の綺麗な小説のような形態がこの物語には合っているのではないでしょうか。
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天官賜福