3.0
モヤモヤします
日本ではレス夫婦はよくありますし、それでお互いが納得し楽しく生活していれば誰も文句ないと思います。それと同じくレス夫婦をやめて夫婦の営みを復活させるのも二人の問題。例えば、長年レスだった夫婦が50、60歳を過ぎて復活したとしても「いい歳して何してんだか」なんて、外野があれこれ言うことじゃないですよね。多分この作品で皆がモヤモヤするのは、いちこがレスから抜けたいとようやく思った時には、既におとやは公認不倫の相手と恋愛関係になっていて、レスの解消が二人の問題だけではなくなっていたところでしょう。むしろおとやは不倫相手にうつつを抜かして、いちこにきちんと向き合ってくれていない。この作品では、おとやの不倫がいちこ自身や二人の関係を見つめ直すきっかけになった面はあると思います。始める前に約束事も二人で決めた上、ルールに則ってしている不倫に対して、いちこも一度認めてしまった立場から自分の気持ちを言い出せなかったり、変に気を遣ったり。でも、そのルールをずっと守る必要はない、というより二人の関係性の変化に応じてルールは見直されないといけないのではないかと思います。法律と同じです。ルールの見直しは則ち私達夫婦って何?という自問自答。二人はその機会を設けていないまま、話しが進んでいくのに他の読者がイライラしているのでしょうが、多分それは筆者の思うツボなのでは…と思います。これからどんな展開になるのでしょう。
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