メザマシドケイさんの投稿一覧

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  1. 評価:5.000 5.0

    ダークヒロイン

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    ワタサバのとらふぐ先生、との事で読んでみました。
    アイコの目的が、最後まで皆目見当もつかず、ミステリー小説を読んでいる風に楽しめました。

    最初の話では、アイコ(表紙の女性)が他人の心の隙間に忍び込む、悪魔の様な女性に見えます。
    彼女が非常に有能であるのが、また良い。
    高機能サイコパスかな?と思えたのですが、2章、母子共依存の話から違う側面が見えてきます。

    彼女はもしかしたら、虚構を生きる女性を現実に引き戻す、自分自身を取り戻させる、ある意味本当の意味で天使と呼べる存在なのかもしれない、そんな気がしました。

    ワタサバの網浜さんがアンチヒロインなら、アイコはダークヒロインですね!

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  2. 評価:5.000 5.0

    こんなヒロイン、初めてでは?!

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    網浜さんの様なキャラは、昔からヒロインの引き立て役としてならいたかもしれない。
    網浜さんもまた当初は、本田さんという完璧なヒロインの引き立て役だった。
    そんな、通常は脇役でしかなかったキャラが、主役になっている。面白い試みだと思った。
    そして実際、面白い。笑える。

    網浜さんは、アンチヒロインと言える存在だ。
    ヒロインに求められる最低限の資質を、全く有していない。
    身も心も醜く、仕事もできない。
    自分に正直に生きている、ありのままの自分で生きている、という風な清々しい人でもない。
    なぜなら網浜さんは、あれを男や会社組織に受けると思ってやっているからだ。つまり、本人は男や会社組織に媚びてるつもりなのである。
    ところが、その認識がズレてるもんだから、ギャグになっている。
    網浜さんは誰も見ていない場所でも、あの調子なので素である可能性もあるが。

    要するに、網浜さんはあらゆる人間の理想通りに生きていない。
    異性はもちろん、会社組織にとっても。そして同性の理想をも破壊している。

    誰もが、多かれ少なかれ他者の理想に叶うよう生きている。そうする事で、居場所を確保する。
    網浜さんは他者の理想を破壊してばかりで、それ故に嫌われ者だが、なぜか常に居場所がある風に見える。
    彼女のそんな姿に憧れる人は、少なくないはず。

    ところで高校教師編で思った事。姫野先生が、実は作中一番の悪女なのでは…
    あの人、汚れ仕事は全て他の人にやらせた上で、美味しい所は全て持っていった感じでしたよね。
    最後まで作中で「いい子」の認識で終わったのが、残念でした。
    政界編に突入しましたが、友美さんには姫野さんと同じ臭いが。今度こそ、「こいつが実は一番怖い女」って結末を期待したい!

    そして網浜さんには、ずっとクズい性格でいてほしいです!
    女は敵、蹴落とし、競い合う相手。男は所有物、ATM、性欲のはけ口。
    自堕落で怠惰で、仕事ができない。軽率で反省しない。
    そんな網浜さんが、大好きです!

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