5.0
涙が
弁護士の海斗です。
沖田先生の作品はどれも考えさせられるものばかりですが、本作品もその一つ。
死によりその方の人生は終わりますが、その人の人生にとり無駄なことは何ひとつありません。
何があったのか、誰と素敵な時間を過ごしたのか、すべての事実はその人に起こっていたことであり、血肉となっていること。
それらは誰にも伝えられずに、終わることもしばしば。
でも、こうしてたとえ創作の作品であっても、人生を他人に開示できるようなことがあれば、そこから読者は何かを感じて持ち帰ることができます。
お母さんと幼い頃に死に別れ、最期に幸せに亡くなった女性の話、親と子の繋がりは、尊くかけがえのないもの。
このような家族ばかりになれば、虐待やいじめも無くなるのかなぁと綺麗事かも知れませんが、思ってしまいます。
現実と架空の狭間でありながら、真理 を伝える素晴らしい作品です。
皆様、ご贔屓にm(__)m
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お別れホスピタル