4.0
最初はイライラさせられました
なぜ、未来を読むことが体力を奪うこと、1日一回を超えて酷使し続ければ五感を失うと言うことをきちんと説明しなかったのか。ただ都合の良い道具のように扱われる毎日。無視されるよりは役に立てている状況が嬉しかったのでしょうが。
でも、家族にとっても未来読みの力を温存した方が後々ためになると思うのですよね。一寸先のことしか考えられないおバカさんしか揃っていない、どうしようもない家族。姉は商才がないわけでもないでしょうに、主人公の未来読みに全て頼ってたのでしょうか。
とにかく、頼れるのは自分だけという状況で、しっかり自分で道を切り開いたヒロインは立派です。しかも力を使わずに。自分に残された1年を家族に搾取されずに自由に生きたい。たとえ周りから恐れられている人でもあの家族よりは、、、
家族ならではの馴れ合いもあり、ピシャリと撥ねつけることができなかったヒロインが、未来を諦めた故のどこか達観したような言動で、冷酷と言われる公爵の興味を引くのが皮肉なところではあります。
結果的に公爵に愛され、極力力を使わないように、いえ、使わずにすむように守られるようになったのは、彼女の精神美のたまもの、、、それは元家族から虐げられてきたことで培われてきたのかもしれませんが。
何はともあれ、救いようのない元家族に苦労させられた分、幸せになってほしいと願わずにはおれません。
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消える私に夫の愛はいりません