2.0
絵は綺麗、話しに膨らみが無い
自分の書いた小説世界へ入り込んだ主人公
眼福美形の義理弟ユスが成人するまで、領地の借金を無くし万全にして譲り渡す為、仮領主になって孤軍奮闘します
見所はやはり小説内で最悪の関係だったユスとのやり取り。疑心暗鬼から、徐々に気持ちが傾いて行く義理弟に対し、あくまで小説内人物の他人事な温度で自分を考えている主人公。クールなユスの姫君を扱う様な一挙一動がキュン心をくすぐります
しかし正直、見所はそれのみ。主人公の傍に気心の知れた侍女や執事がいるワケでも無く、ユスが傍に残してくれた騎士は主人公に敵対心を持ち、小娘の様な嫌がらせをする等、思わずほっこりしたり微笑ましかったりするエピソードが皆無です
ユスとのやり取りが無ければ、後は領主の為に奮闘するアレコレのみで、説明文字が多く話しは飛ぶし非常に疲れます。
唯一の見所のユスとのやり取りも、読めども読めども進展の兆しも見えず、中盤にもなるとマンネリ化に些かげっそりしてしまいました
絵が綺麗なだけに非常に残念ですが、途中リタイア組です
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緑陰の冠