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  1. 評価:4.000 4.0

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    自分や子どものいじめ被害体験に結びつけて被害者側の視点からのみ書かれているレビューが目立ちますね
    まあ私もいじめを受けた経験があるので気持ちはすごくわかります
    でも、この漫画から受ける感想ってそれだけで終わっちゃいけない気がします

    大学に在籍していた頃、こういう問題について話し合ったことがありました
    いじめの被害と加害、子どもがそのどちらもを経験する割合は大人が思う以上に多いんだそうで
    子ども達の作った社会の中で、特別誰がという感じでもなく些細なきっかけから始まっちゃう
    あくまでも周囲の見聞きした話ですが、作中の愛ちゃんみたいになるケースもままあるようでした
    被害者はもちろんですが、加害者側の中で突出する(=悪目立ちする)ヤツも結局は学校社会の中では「うまくやれてない」人なのかもしれません

    で、その時に、いじめ被害経験者の自分は果たしてどうだろうかと考えました
    小学生やそれ以前まで覚えてる限りで振り返り、まったく誰かを傷つけたことが無かったか、誰かが私にいじめられたと感じることは無かったのか
    無いと自信を持って言う事はできなかった
    そのつもりが無くても相手がどう感じていただろうか

    おそらく大半の人は私と同じだと思います
    無いと言い切れる方は失礼ながら己を見返した方がよろしいかと

    作中でSNSの書込が出てきた時、正直「流れ変わったな」と思いました
    私が子どもの頃とは明確な違いがひとつあって、それがSNSです
    学校で起きたことはもう学校の閉じた世界で終わる時代じゃないんですよね、いじめも体罰も
    良いことだと思いますが、反面すごく怖いと感じることも多くなりました
    作中でもそれが被害者側の武器になり、傍観者が石を投げるための隠れ蓑になり、加害者に向けた凶器になりました

    アレはいじめの道具にも復讐の道具にも誰かを陥れる道具にもなります
    子どもは大人が思うよりずっと賢くSNSをうまく使いこなしますね
    私が子どもの頃にSNSが無くて(裏サイトはあったでしょうが)本当に良かったと思います

    SNSには徹底的に人を追い詰める力があります
    我々が過去の自分自身を棚に上げて、正義感やある種の義務感を持ってそれに書き込み誰かを断罪しようという時、その行為が教室の中で子ども達がただ一人に対して行う行為と何が違うのか
    それをよく考える必要があるとこの作品を読んであらためて感じました

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