5.0
復讐は悪ではない
悪いことした人が何のお咎めもなく笑って生きてるなんて許せないよね。
怨みや負の感情からは何も生まない、罪を憎んで人を憎まず、復讐は良くないなんて綺麗事は私は違うと思う。
自分の大切な人を死に追いやっても何の反省もなく生きてる人間がいたら許せる人なんていないと思う。許したように見える人だって、ただ自分が生きていられないほど苦しいから生活に追われて半分忘れるようにして内で葛藤しながら生きてるだけ。
許してはいけない。皆本当はそう思ってる。だから昔の時代劇で必殺仕事人等がヒットしたし善悪の屑みたいな漫画もウケる。皆本当は悪い奴が無惨な姿になって罰を受ければ良いと本心では思ってる。
このストーリーも出だしはそう。でも主人公も人間、ただの女の子。怨みのパワーだけでは気持ちや覚悟が揺らぐ時もある。そこまでやるつもりはなかった…でも復讐を始めてしまったらもう戻れない。同じ目的を持った仲間との出会いやそれぞれの人生を交えながら思わぬ方向に進んでいく。虐めてた同級生のそれぞれの立場や気持ち、大人になってから成長した子も本質は変わらないものだったりする。
それぞれの苦しみや抱えた心の闇が明るみになってくるけど、分かり合えたときに許すことが出来るのか?何故あそこまで虐められなければならなかったのか真相が知りたくなる。
それぞれのキャラに魅力があるし人間模様が結末まで楽しく読めると思う。
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美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~