5.0
読んで良かった
高校生の恋愛もの…だけでははもったいない作品でした。
恋愛だけでなく、人が生きていく上での青さ故の葛藤や孤独感、他者からの謂れのない評価に振り回されたり自己嫌悪に陥ったり。弱さや汚さを受け入れて視野を広げること。乗り越える為には自分一人の力だけでは上手く行かないこともあること。たまには我が儘になってもいいこと。する側される側の視点で描かれていて引き込まれました。終盤心の葛藤が大きくなっていくにつれて文字が増えますが、悩んでいる時の脳みそ何てこれぐらいごちゃごちゃしてループしてるものなので割とリアリティーがある感じがして好きでした。何度も読み返すと思います。
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氷の城壁