1.0
最初は面白い設定だと感じた。
いろんな性癖があり、読み手には得意不得意があると思います。ただ、この漫画に関してはそれがキャラクターの個性にも直結していると思って読みました。
ただ、許せなかったのが「性的虐待を受けた者に対する冷たい主人公」です。
渚からサラッとノアの性的虐待に関する噂を聞いて、本人の口から聞く!とそこまでは主人公に対して高評価でした。そのうちノアと主人公は心が打ち解け、ノアから性的反応はありました、が、、ちょっと待て主人公よ。彼の虐待の話を忘れるほどには性欲が優ってしまうのか…!?
しかもノアとの初夜、それ以降のえっちでも、主人公から義姉を連想させるようなNGワードが多くてがっかりです。
とにかくヤる前に、ノアから過去の話を少しずつ確認して、ちゃんとえっちしてもいいのかお互いの同意のもとで身も心も委ねてほしい!と、おばさんは思ってしまいました。ノアがどれだけ過酷なことをされていたのか主人公は知る権利があり、それを踏まえて挑むべきところがないので、主人公の浮かれ具合に苛立ちが募ります。意地悪をしたいとか、縄で縛りたいとか、ご主人様と呼ばせたいとか、それがすごくノアの心を閉ざしてしまわないかと読者側としてはハラハラしますが、
主人公補正で過去の傷をえぐられない盲目なノンちゃん。
あとは覚せい◎まがいのものをピーチの会員バアさんから使われた可能性があるような描写がありましたが、大人の都合で割愛されていました。もし使っていたならノアもバアさんも逮捕されるべきです。犯罪者を描きたくないのであれば、何かしらの方法で避けるべきです。
ところどころでリアリティが欠けています。
義姉だけが許せずどうにか辛い終わり方をするんじゃないかと期待して最後まで読みましたが、どうにもならず駆け足で終わってしまいました。
魅力的なキャラクターはたくさんいるし、ノアや主人公には幸せになってほしいと思っていたので、原作者さんはもっとノアと主人公のこと、大切に設定して描いてほしかったです。
エロだけではなくサスペンスの要素など惹かれるものはありましたので、とにかく内容が丁寧であると嬉しく思いました。
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純潔の罪