4.0
不器用な大人の恋の話でした。
最後、幸せな様子の二人を見せてもらって読後感もいいですね。
BL小説を読む時に、所謂ノンケと言われる女性が恋愛対象の男性が、どうやって自分と同じ男性に恋に落ちていくのかという点に注目し、そこが読みたくて読んでるようなところがあります。的場と花島が徐々に惹かれ合い、近づいていく様子は自然で恋に落ちていく過程もしっくり理解できます。
読み進めていくと、当初はそつのないしっかり者に見える的場が、かっこつけでかつ、年齢や職場の先輩という立場からやきもちや心配な気持ちを言葉にして伝えられず、二人の間がこじれるのでだいぶヤキモキさせられます。しかし、後半に出てくる恋のライバル経済学者の青野を殴った場面はかっこよかった。ライバル青野は嫌な奴なのかと思いきや、インテリ、お金持ちの学者先生で付き合ったならスパダリになりそうないい男でした。青野は振られた上殴られ気の毒でした。青野や花島の親友若宮が幸せを掴むところも読みたくなりました。
星は5よりの4です。
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普通のひと