1.0
ほんっとに個人的な意見ですが、終盤まではリアリティがあってとても好きな作品だったのに、最後がファンタジーになってしまって、読了後「あ”あ”あ”あ”あ”」と叫んでしまいました。死を扱って綺麗にまとめるにはファンタジーになりやすいとは思うんですどうしても。「ドイツの桜も~」からの流れで一気にひゅーんと冷めてしまいました。なんならそれまでは涙ぐみながら読んでいたのに。最短数ヶ月の余命宣告で教授のお歳でヨーロッパには行けないよ無理だよ…。綺麗に終わってるとは思います。最終巻でそれまで回想シーンくらいしか登場の無かった「良い家族」もいるし、田中さんが居るしできっと辛いけどしあわせな未来があるよね!って、それまでガンガン感情移入していた元子に希望があるのは良いんです。でも、死ぬってキレイゴトじゃ済まないから描き切れないなら手を出さないで欲しかったなぁと、大好きな作品だったからこそ残念でした。
- 15
長閑の庭