4.0
悪くない
ノーマライゼーションとはなにかを本質的に考えられる良い作品だと思う。
人によっては通常級にこだわる親の振る舞いやその描き方に拒否感があるようだが、その拒否感こそがノーマライゼーション社会への障害である。「障害児教育」という言葉が「特別支援教育」に置き換わった背景には、日本の義務教育における一番の役割がいわゆる「お勉強」でなくなったことがあるかかと。同じクラス、同じ学校に障がい者がいるかいないかで、その後の人格形成に大きな違いが出るのは確かだ。無理矢理に接する必要はないが、今まで私たちは意図的に切り離されてきたことも事実で、その価値観で育った人間が教員をしているという点でも、ものすごく大事な作品になるだろう。
1つ、ダウンちゃんに特有の容貌を、描けないのか描かないのか、ごまかしてしまうことで綺麗事感が出てしまうことは否めない。これ、作者さんにはどうにも出来ないこと?
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のんちゃんの手のひら